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デジタル田園都市国家構想基本方針(案) (17 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai8/gijisidai.html
出典情報 デジタル田園都市国家構想実現会議(第8回 6/1)《内閣官房》
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また、地域において様々な人を受け入れる「寛容性と多様性」を育むとともに、
内外の多様な人材をひきつける魅力的な空間・拠点づくりを行い、地方におけるイ
ノベーション創発を促進する。
【地域資源を活かした個性あふれる地域づくり】
人口減少・高齢化が進行し条件不利な中山間地域等は、一方で豊かな自然や魅力
ある多彩な地域資源・文化等を有し、次の時代につなぐ価値ある拠点としての可能
性を秘めている。中山間地域等の農山漁村が、基幹産業である農林漁業の「仕事づ
くり」を軸として、地域資源やデジタル技術を活用し、農林漁業関係者に加え、多
様な内外の人材を巻き込みながら活力を生み出し、社会課題解決に向けて取組を積
み重ねることで活性化を図る地域を「デジ活」中山間地域として選定し、その取組
を後押しする。関係省庁連携によるこの支援枠組みを 2022 年中に創設する。
他地域に依存せず、経済的に自立できる地域を作り出すことも重要である。地域
資源を活かした脱炭素やエネルギー地産地消のための取組をデジタルと掛け合わせ
ることによって、効率的に地域のエネルギー自給率を高めるほか、地域と ESG に積
極的なグローバル企業とのつながりの強化による地域経済活性化、脱炭素化への地
域経済の円滑な移行など、地域の持続可能性を高める取組を進める。また、エネル
ギーマネジメントやデジタルインフラに必要不可欠な ICT のグリーン化を実現する
ための次世代半導体等の高度化・実装等を支援する。
地方の大きな魅力として、各地域が育んできた文化や芸術、スポーツに関する活
動が挙げられる。このため、地方の特色ある歴史や文化・スポーツ、食といった無
形資産の価値を高める取組を進める。さらに、美術館・博物館の DX を推進し、アカ
ウンタビリティの確保や運営の効率化等を図る。また、日本に所在する文化遺産を
オンラインで公開し、地方の魅力を広く世界に発信する。加えて、デジタル技術の
活用等による地域のにぎわいづくりを目指すスタジアム・アリーナ改革を官民一体
となって推進する。
じん

【防災・減災、国土強 靱 化の強化等による安心・安全な地域づくり】
多くの人が地方で暮らす上で不可欠な要素は、巨大災害に対する重要な機能の維
じん
持を含め、災害への十分な備えである。防災・減災、国土強 靱 化の強化をより効率
的に進めるためには、デジタル技術の活用等が不可欠であり、デジタル技術を活用
した避難計画の策定等に取り組むことにより、人々が安心して住み続けられる環境
を一体的に整備する。また、災害時に被災者との対応に当たる市町村が業務に迅
速・適切に対応できるようにするため、標準化された災害対応業務システムをクラ
ウド上に構築し、複数の地方公共団体が参画し、災害時にも機能する災害対応基盤
を構築する。災害対応現場のデジタル化を一層推進するため、産学共創の下、防
災・減災に資する適切な情報提供やデジタルツイン 3などの最先端技術の開発等に向
3 現実空間の情報をリアルタイムでサイバー空間に送り、サイバー空間内に現実空間の環境を再現すること。これにより、例

えば防災シミュレーションを容易に行うことが可能となる。

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