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デジタル田園都市国家構想基本方針(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai8/gijisidai.html
出典情報 デジタル田園都市国家構想実現会議(第8回 6/1)《内閣官房》
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どもたちに十分な教育機会が与えられなければ、居住する候補地からは除外される。
また、十分な医療水準が確保できない地域に長く暮らし続けることはできない。デ
ジタル技術を活用した遠隔教育や遠隔医療を進めることにより、地理的に不利な地
域においても都会とおおよそ同様の教育機会や医療サービスを提供することが可能
になる。
デジタル田園都市国家構想の実現のためには、将来の地域活性化の基盤となる子
どもたちの教育の質を、教育 DX 2を通じて全国どこでも向上させることが必要であり、
教育の機会均等、学校における働き方改革、個別最適な学び等の観点から、誰一人
取り残すことのない教育のための GIGA スクール構想を進めることが重要である。さ
らに、遠隔教育については、学校規模や地理的要因等にとらわれず教育の質を高め
る手段であり、離島や中山間地域においては特に大きな効果が見込まれるため、遠
隔教育を含めた学校における ICT 活用を更に進める。
また、遠隔医療については、離島などの条件不利地域を含め、地域の限定なくオ
ンライン診療やオンライン服薬指導が可能となっているほか、それに付随する医薬
品等のドローン配送等が試みられている地域がある。こうした取組が更に進められ
るよう、遠隔医療の実施状況等を踏まえ、医療分野の情報化の推進や、遠隔医療の
更なる活用に向けた基本方針の策定や好事例の横展開の推進に取り組む。
【公共交通・物流・インフラ分野の DX による地方活性化】
買い物や通院等に利用するための十分な移動手段やこれを支えるインフラが確保
されていることも地 方に求められる大きな条件である。MaaS (Mobility as a
Service)の活用や自動運転の活用場面の更なる拡大など公共交通分野に係るデジタ
ル化や先進技術の活用を一層進めるとともに、官民や交通事業者間、他分野との垣
根を越えた「共創」で地域交通をリ・デザインし、自家用車を持たない高齢者をは
じめとする地域住民の移動手段を確保することを可能とする。また、離島・山間部
においてもドローンを用いた物流サービスを提供するなど、様々な制約がある中で
もデジタル技術の活用によりサービスを継続することも可能である。さらに、デジ
タル技術の活用により、インフラに係る各種手続の効率化、3次元データを活用し
た情報共有、現場作業の遠隔化・自動化・自律化等も可能になる。このように、地
域住民の生活に不可欠なサービスをデジタル技術の活用により維持・確保し、利便
性の高い暮らしの実現、地域の生活水準の向上を目指す。
【まちづくり DX】
人口減少・少子高齢化の中で豊かで多様な暮らし方を支える「人間中心のまちづ
くり」を実現するため、3D 都市モデルの整備・活用・オープンデータ化、デジタル
技術を用いた都市空間再編やエリアマネジメントの高度化、データを活用したオー
プンイノベーション創出等を進めるなど、まちづくり分野の DX を推進する。

2 デジタル技術を活用した教育活動や学校運営等の効果的・効率的な推進と新たな価値の創出を指す。

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