会議資料 (92 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00045.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第67回 2/6)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-112
実態調査 [参考文献 43]
本調査では,全国調査データベースを用いて,本邦における成人(15 歳以上)および小児
(15 歳未満)の同種造血細胞移植後の GVHD 予防のための MTX レジメンを記述すること
を目的とした。全国調査に登録された初回同種移植のうち,2019 年から 2022 年に移植が
行われ,GVHD 予防を目的とした薬を使用した 12,782 例を対象とした。
移植時年齢が 15 歳以上であった 11,577 例中 11,531 例(99.6%)に GVHD 予防薬が投与さ
れ,そのうち 7,236 例(62.8%)に MTX が投与された。7,236 例中 1,638 例(22.6%)が CSP,
5,473 例(75.6%)が TAC,38 例(0.5%)がその他の薬剤を MTX と併用していた。GVHD
予防薬が MTX のみの投与例は 87 例(1.2%)であった。血縁者間骨髄移植および血縁者間
末梢血移植では CSP との併用割合が比較的高く,非血縁者間骨髄移植,非血縁者間末梢血
移植および非血縁者間さい帯血移植では TAC との併用割合が比較的高かった。
MTX の主なレジメン(10%以上)はレジメン 3[10 mg/m2(day 1)および 7 mg/m2(day 3,
6)
]
(3,173 例,43.9%)
,レジメン 4[10 mg/m2(day 1)および 7 mg/m2(day 3,6,11)
]
(1,352 例,18.7%)およびレジメン 1[15 mg/m2(day 1)および 10 mg/m2(day 3,6)]
(1,147
例,15.9%)であった。原法であるレジメン 2[15 mg/m2(day 1)および 10 mg/m2(day 3,
6,11)
]は 529 例(7.3%)であった。血縁者間骨髄移植,血縁者間末梢血移植,非血縁者
間骨髄移植,非血縁者間末梢血移植,非血縁者間さい帯血移植のいずれにおいてもレジメ
ン 3 の割合が最も高かった。
7.公知申請の妥当性について
(1)要望内容に係る外国人におけるエビデンス及び日本人における有効性の総合評価につ
いて
MTX は国内外いずれにおいても同種造血細胞移植時の GVHD の予防の治療薬としては承
認されていないものの,国内外の教科書 31,32,33,34,35,36,ガイドライン 1,3,4,5,37 で,GVHD の予
防としてカルシニューリン阻害剤(CSP または TAC)と MTX(短期投与)の併用が推奨さ
れている。
CSP 承認以前は,MTX 単独投与は GVHD の予防法として標準的なものであったが,海外
では 1980 年代に CSP 単独投与を MTX 単独投与(移植後 1 日目に 15 mg/m2,3,6,11,
18,25,39,53,67,81,95 日目に 10 mg/m2 または移植後 1 日目に 15 mg/m2,3,6,11 日
目,以後 102 日目まで週 1 回 10 mg/m2)と比較する無作為化試験が多く報告されている。
その後,CSP と MTX の短期投与(移植後 1 日目に 15 mg/m2,3,6,11 日目に 10 mg/m2)
の併用が行われるようになり,CSP 単独投与群との比較で GVHD 予防の効果が報告されて
いる 2,15,19。また,他のカルシニューリン阻害剤として TAC を MTX(短期投与)併用下で
CSP と比較する第 3 相無作為化試験が実施され,急性 GVHD の減少が認められたものの,
慢性 GVHD,再発,全生存率には差がなかったことが報告されている 23,24。
これらの無作為化試験は骨髄移植を受けた患者を対象としているが,メタ・アナリシスの
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