会議資料 (123 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00045.html |
| 出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第67回 2/6)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-140
白血病患者のうち,GVHD 予防として CSP あるいは TAC と MTX あるいは MMF の併用が
行われた 888 例について解析された。併用された MTX の投与量は,15 mg/m2(移植後 1 日
目)および 10 mg/m2(3 日目,6 日目)
(MTX15–10–10 群)が 415 例,10 mg/m2(移植後 1 日
目)および 7 mg/m2(3 日目,6 日目)(MTX10–7–7 群)が 294 例,5 mg/m2(移植後 1 日目,
3 日目,6 日目)
(MTX5–5–5 群)が 71 例であった。
好中球および血小板の生着は,MTX15–10–10 群を基準とした多変量解析において MTX10–7–7 群
で有意に低く(それぞれ[RR(95% CI)= 0.82(0.70, 0.96)
,p = 0.012],
[RR(95% CI)= 0.76
(0.63, 0.91)
,p = 0.003]
)
,MMF 群との比較では統計的に有意な差はなかった(それぞれ
[RR(95% CI)= 1.04(0.82, 1.32)
,p = 0.74]
,
[RR(95% CI)= 0.84(0.65, 1.08)
,p = 0.17]
)
。
また,各 MTX 群および MMF 群と CSP または TAC の組み合わせにおいて,差は認められ
なかった。グレード II~IV の急性 GVHD のリスクは,CSP 群と比較して TAC 群で有意に
低く[RR(95% CI)= 0.53(0.41, 0.68)
,p < 0.001]
,移植後 100 日目の累積発生率はそれ
ぞれ 43.9%,32.6%であった。さらに,各組み合わせにおける移植後 100 日目の GVHD 累
積発生率は,CSP+MTX15–10–10 群で 47.6%,CSP+MTX10–7–7 群で 38.4%,CSP+MTX5–5–5 群で
25.0%,CSP+MMF 群で 25.0%であり,TAC+MTX15–10–10 群で 20.3%,TAC+MTX10–7–7 群で
29.9%,TAC+MTX5–5–5 群で 34.5%,TAC+MMF 群で 56.8%であった。生存率は,各群間に有
意な差は認められなかった。中枢神経系の合併症は,CSP 群と TAC 群との間に有意な差は
認められなかったが,各 MTX 群および MMF 群間で有意差が認められた(MTX15–10–10 群
2.2%,MTX10–7–7 群 4.1%,MTX5–5–5 群 4.2%,MMF 群 8.4%,p=0.026)
。
著者らは,推奨される GVHD 予防レジメンは CSP と MTX15-10-10 または TAC と MMF の組
み合わせであると結論付けている。
9)同種造血細胞移植時の GVHD の抑制を目的とした MTX の用法・用量を評価する使用
実態調査 [参考文献 45]
本調査では,全国調査データベースを用いて,本邦における成人(15 歳以上)および小児
(15 歳未満)の同種造血細胞移植後の GVHD 予防のための MTX レジメンを記述すること
を目的とした。全国調査に登録された初回同種移植のうち,2019 年から 2022 年に移植が
行われ,GVHD 予防を目的とした薬を使用した 12,782 例を対象とした。
移植時年齢が 0~14 歳であった 1,205 例中 1,191 例(98.8%)に GVHD 予防薬が投与され,
そのうち 1,038 例(87.2%)に MTX が投与された。1,038 例中 149 例(14.4%)が CSP,850
例(81.9%)が TAC,6 例(0.6%)がその他の薬剤を MTX と併用していた。GVHD 予防薬
が MTX のみの投与例は 33 例(3.2%)であった。血縁者間骨髄移植では CSP との併用割合
が比較的高く,血縁者間末梢血移植,非血縁者間骨髄移植,非血縁者間末梢血移植および
非血縁者間さい帯血移植では TAC との併用割合が比較的高かった。
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MTX の主なレジメン(10%以上)は原法であるレジメン 2[15 mg/m(day
1)および 10 mg/m2
(day 3,6,11)]
(546 例,52.6%),レジメン 3[10 mg/m2(day 1)および 7 mg/m2(day 3,
6)
]
(227 例,21.9%)およびその他のレジメン(126 例,12.1%)であった。血縁者間骨髄
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