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資料2 身寄りのない高齢者等への対応、成年後見制度の見直しへの対応について (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63072.html
出典情報 社会保障審議会 福祉部会(第29回 9/8)《厚生労働省》
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「権利擁護支援の地域連携ネットワークの機能」を強化するための取組
~地域連携ネットワークの関係者における機能強化に向けた取組~


権利擁護支援を行う3つの場面に応じ、福祉・行政・法律専門職など多様な主体の連携による「支援」機能と、家庭裁判所による「制度
の運用・監督」の機能を適切に果たすため、地域・福祉・行政・法律専門職・家庭裁判所等の地域連携ネットワークの関係者が、以下の3
つの視点(ア~ウ)を持って、自発的に協力して取り組むことが必要である。

(なお、市町村単位では取り組みにくい内容については、都道府県が市町村と連携しながら取り組んでいくことが重要。)
ア:異なる立場の関係者が、各々の役割を理解し、認識や方向性を共有するための「共通理解の促進」の視点
イ:様々な立場の関係者が新たに権利擁護支援に参画し、取組を拡げていくための「多様な主体の参画・活躍」の視点
ウ:多くの関係者が円滑かつ効果的に連携・協力して活動するための「機能強化のためのしくみづくり」の視点

「権利擁護支援の地域連携ネットワークの機能」を強化するための取組
(全国各地で共通して実施することが望ましいもの)

イ「多様な主体の参画・活躍」
の視点

ア 「共通理解の促進」の視点

権利擁護支援を行う3つの場面

権利擁護支援の検討に関する場面
(成年後見制度の利用前)
【機能】
①権利擁護の相談支援
①制度利用の案内
成年後見制度の開始までの場面
(申立の準備から後見人の選任ま
で)
【機能】
②権利擁護支援チームの形成支援
②適切な選任形態の判断
成年後見制度の利用開始後に関す
る場面(後見人の選任後)
【機能】
③権利擁護支援チームの自立支援
③適正な後見事務の確保





成年後見制度の必要性など権利
擁護支援についての理解の浸透
(広報を含む)
権利擁護支援に関する相談窓口
の明確化と浸透(相談窓口の広
報を含む)








選任の考慮要素と受任イメージ
の共有と浸透






意思決定支援や後見人等の役割
についての理解の浸透

ウ「機能強化のための
しくみづくり」の視点



地域で相談・支援を円滑につな
ぐ連携強化
中核機関と各相談支援機関との
連携強化

都道府県と市町村による地域の
担い手(市民後見人、後見等実施
法人)の育成
専門職団体による専門職後見人
の育成
地域の担い手(市民後見人、後見
等実施法人)の活躍支援
制度の利用者や後見人等からの
相談等を受ける関係者(当事者
団体、専門職団体)との連携強










各相談支援機関等の連携のしく
みづくり
成年後見制度の利用の見極めを
行うしくみづくり
成年後見制度以外の権利擁護支
援策の充実・構築
後見人等候補者の検討・マッチ
ング・推薦のしくみづくり
市町村と都道府県による市町村
長申立て・成年後見制度利用支
援事業を適切に実施するための
体制の構築
後見人等では解決できない共通
課題への支援策の構築
家庭裁判所と中核機関の適時・
適切な連絡体制の構築

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