よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

概要図

技術名;母子(胎児・胎盤・臍帯)MRI撮影加算

例 胎児頸部腫瘤

技術の概要
妊娠女性の腹部から骨盤内のMR撮像により、胎児の形態異
常、胎盤・臍帯異常について妊娠20週以降に診断を行う。

対象疾患名
胎児適応では頭頚部(胎児水頭症、胎児頚部腫瘍、脳出血、
梨状窩瘻など)
胸腹部(横隔膜ヘルニア、CCAM、腹腔内腫瘍など)
発症頻度および年間出生数から計算し、年間約1,400例が見
込まれる。胎盤・臍帯異常については前置胎盤・血管や癒着
胎盤などの異常が超音波で指摘された症例で年間4,000例が
見込まれる。

超音波でも腫瘤があることはわかるが、正確な位置、
気道圧迫の有無など詳細はわからない
気道圧迫があればEXIT(胎児治療;胎盤循環を保ったま
まの分娩管理)が必要であり出生施設が限定される(出
生場所の決定にMRIは重要な情報をもたらす)

例 前置癒着胎盤

現在当該疾患に対して行われている検査との比較
胎児異常や胎盤異常は超音波診断がまず最初に行われるが、超音
波では評価が不可能な広範囲な評価、周囲との関係性や、組織の
質的診断、臓器成熟評価などが可能である。とくに超音波検査で疑
われた胎児中枢神経の診断にさらなる情報をもたらす。前置胎盤に
合併することが多い癒着胎盤の診断においては特に後壁付着胎盤
では超音波では評価が不可能であるためMRIは特に有用である。

診療報酬上の取り扱い

超音波で癒着胎盤が疑われた(写真A)症例でMRIで癒着
胎盤が強く疑われる(写真B)。癒着胎盤では術中、術後に
IVRや大量輸血など集学的管理が求められ、分娩場所が
限られるため術前のMRIによる診断は有用である。

E画像診断
600点(画像診断管理加算2の算定が可能な施設で産婦人科専門医が常勤している施設)
2010