よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

「連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術(腹腔鏡下)」
【技術の概要】
腎不全に対して、腹膜透析を行うために腹膜灌流用カ
テーテルを腹腔鏡下に行う術式である。

【既存の治療法との比較】
・本症に対する開腹手術(K635)はすでに保険収載されてい
る。
・RCT(開腹 vs. 腹腔鏡での比較)では、手術時間、入院期
間、合併症率、死亡率に有意差なく、カテーテル生存期間
も同等であった。

(van Laanen JHH et al, Perit Dial Int, 2018)

・RCT(A:腹腔鏡[大網切除あり] vs. B:腹腔鏡[大網切除なし]
vs. C:開腹での比較)では、手術時間はA群で有意に長
かったものの、手術時間、合併症に有意差はなかった。カ
テーテル機能障害がA群6.2%、B群27.3%、C群14.3%でA群
に低い傾向が認められた。
①腹腔鏡とワーキングポート
②カテーテル腹腔内挿入部位

(Baski A et al, Indian J Nephrol, 2022)

カテーテル挿入後

・腎不全に対する腹膜透析は小児から成人期の幅広い年
齢に適応があり、特に小児に有用である。本術式は本邦
【対象疾患】
ガイドラインでまだ推奨されていないが、国内外で既に施
・ 腎不全
行され、その有効性も示されている。癒着がある場合に剥
・ 年間症例数:323人(令和3年社会医療診療行為別統計より推定) 離できること、確実にダグラス窩に挿入できることから、カ
テーテルの機能期間も改善すると考えられ、本術式に対
Douglas窩への誘導(スタンダード する保険収載を要望する。
小児内視鏡手術)

【診療報酬上の取扱】
区分:K
名称:連続携行式腹膜灌流用カテーテル
腹腔内留置術(腹腔鏡下)
要望点数: 71,250点
カテーテルの腹壁への固
定(スタンダード小児内視鏡手術)

2066

技術度:D 医師(術者含む):4人、 看護師:2人
所要時間: 150分