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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (139 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

339101
食道悪性腫瘍切断術(頸部食道)(喉頭温存)(消化管再建を伴う)(頸部、腹部の操作)(血管吻合を伴うもの)
日本食道学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

13外科
17気管食道外科

関連する診療科(2つまで)
18消化器外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
実績なし
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


リストから選択

追加のエビデンスの有無

有無をリストから選択

提案される医療技術の概要
(200字以内)

頸部食道癌の手術療法では喉頭合併切除が必要な症例が多く、喉頭温存を目指した化学放射線療法などを施行している。化
学放射線療法の効果があった場合に喉頭温存可能となる症例がある。一方で診断時に他臓器浸潤がなく、手術で喉頭を温存
可能な例も少数存在する。これら喉頭温存可能な症例に対し頸部食道を切除して顕微鏡下の血管吻合をともなう遊離空腸移
植による再建を行う。

文字数: 175
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

頸部食道癌

頸部食道癌における喉頭温存手術は咽頭、喉頭、気管に腫瘍浸潤を認めない症例が適応となる。頸部食道癌が周囲臓器浸潤
がない段階で発見された場合は喉頭を温存し頸部食道を切除して遊離空腸移植による再建を行うことができる。一方進行し
た頸部食道癌の手術療法における大きな問題は、周囲臓器浸潤のため喉頭合併切除を要する症例が多いことであるが、喉頭
温存を目的に化学放射線療法を施行して腫瘍縮小を得てから喉頭を温存し頸部食道を切除して遊離空腸移植による再建を行
うことがある。本術式に対応する保険術式が存在しないため新設を希望する。

文字数: 255
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

頸部食道癌で内視鏡治療適応とならない喉頭温存手術が可能な症例

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

頸部切開にて頸部食道を切除し、開腹にて遊離空腸を採取し頸部にて顕微鏡下の血管吻合をともなう遊離空腸移植による再
建を行う。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号
医療技術名

なし
なし

既存の治療法・検査法等の内容

治療法は現在、一般に行われているものであるが、本術式に対応する保険術式が存在しない。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果

本手術が施行されれば長期予後が期待され、また喉頭温存により失声することがなく患者のQOLが確保される有効な治療と
考えられる。
過去の報告(後方視的解析)における5年生存率は33.3%~57.8%である。
4

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
⑥普及性

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
43
43
日本食道学会によるアンケート調査に基づいて推定。

2141

喉頭温存手術は咽頭、喉頭、気管に腫瘍浸潤を認めない症例が適
応となる。発生機能の温存が最大の利点である一方で、誤嚥や肺
炎を生じやすいという不利益がある。