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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (106 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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プラスマイナス
予想影響額(円)

予想影響額

その根拠

増(+)
179,386,000円
脈性潰瘍の対象となる患者数:
現在の17,350人(=(1)適切に圧迫療法が行われている患者:7,800人+(2)適切に行われていない患者:9,550人)
空気容積脈波にて診断がついていない20%が適切に診断される見込みである。すなわち
(1)適切に圧迫療法が行われている患者:7,800人+(2)適切に行われていない患者:9,550人)
1.予想される当該技術にかかる医療費
検査費用 16,840円x9550x0.2=32,164,400円
(1)適切に圧迫療法を受けている患者(9,710人)
①処置料:
72,825,000円 (=750(点/人)×9,710人×10円))
②薬剤費: 340,821,000円 (=9000円(/人・月)×9,710人×3.9ケ月)
③療養費: 543,760,000円 (=上限56,000円 × 9,710人)
合計: 957,406,000円 (=①+②+③)
(2)適切に行われていない患者(7,640人)
②薬剤費:825,120,000円
(=9000円(/人・月)×7,640人×12ケ月)
・・・A予想される医療費総額: 1,782,526,000円(=(1)+(2))
2. 従来の治療状況での医療費
(1)適切に圧迫療法を受けている患者(7,800人)
①処置料: 212,940,000円 (=2,730(点/人)×7,800人×10円)
②薬剤 : 273,780,000円 (=9000円(/人・月)×7,800人×3.9ケ月 ※下腿潰瘍用の軟膏5g/日使用
③療養費: 234,000,000円 (=上限30,000円×7,800人)
合計: 720,720,000円 (=①+②+③)
(2)適切に行われていない患者(9,550人)
①処置料: 260,715,000円 (=2,730(点/人)×9,550人×10円))
②薬剤 : 335,205,000円 (=9000円(/人・月)×9,550人×3.9ケ月)
③療養費: 286,500,000円 (=上限30,000円×9,550人)
合計: 882,420,000円 (=①+②+③)
・・・B予想される医療費総額: 1,603,140,000円(=(1)+(2))
3.増加する医療費総額(A-B): 179,386,000円

備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
あり
(主なものを記載する)

別紙に記載

⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

1)収載されている

米国では1回の空気脈波検査で110ドル(13,000円程度)、英国:125ポンド(約30,000円)

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

⑭その他

⑯参考文献4

⑯参考文献5

特になし

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Investigation of chronic venous insufficiency A consensus statement
Nicolaides AN et al.
Circulation, 2000; 102:e126-163

4)概要

下肢静脈高血圧は、静脈還流障害の結果生じる。静脈還流障害の発生には、静脈逆流、静脈閉塞、下腿筋ポンプ機能障害が関
与する。空気脈波法は、この三要素を個別に評価することが可能な検査法であり、静脈疾患の病態を理解する上で有用であ
る。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

重症化予防のための足病診療ガイドライン
日本フットケア・足病医学会 編
52ページ

4)概要

2022年秋に新規に出版された重症化予防のための足病診療ガイドライン 2022年版 52ページには以下の項目で慢性静脈不全
症の診断にAPGが記載された。超音波検査施行が困難な患者あるいは単なる局所検査であるため十分な感度を有さない患者も
おり下肢全体の静脈機能検査であるAPGの重要性が記載された。動脈検査の超音波検査とABI検査の関係に相当する。なお本検
査は静脈潰瘍発生の予測も行うことができる1)。
以下抜粋
「CQ 13
慢性静脈不全症の診断ならびに重症度の判定には,臨床症状とともに血栓や壁外性圧迫による閉塞や狭窄と静脈弁不全を評価
する画像および機能診断を行うことを推奨する. 1B
②空気容積脈波検査 (air plethysmography)
かつて静脈機能検査は安静時,運動負荷時,負荷後の足背静脈圧が基本であったが,侵襲的
であるので,現在は空気脈波法や光電脈波法が用いられている.空気容積脈波検査は,下腿の体積変化を測定することで表在
静脈,深部静脈の静脈不全と下腿筋ポンプ機能を定量的に評価することができる.血行動態的評価としての意義はあり,超音
波検査と補完的に使用される

⑯参考文献2

⑯参考文献3

d. 届出はしていない

特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑯参考文献1

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

Pathogenesis of venous ulceration in relation to the calf muscle pump function
Christopoulos D, Nicolaides AN, Cook A, Irvine A, Galloway JM, Wilkinson A
Surgery. 1989 Nov;106(5):829-35
空気容積脈波法のEF,VFIから潰瘍発生の可能性を予測可能である

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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