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提案書11(2003頁~2199頁)医療技術評価・再評価提案書 (179 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

整形外科を標榜し、人工関節置換術・膝関節を適切に行える体制が整っている施設であること。日本整形外科学会症例レジ
ストリー(JOANR)に手術症例を登録している施設であること。

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

日本整形外科学会専門医、日本人工関節学会認定医が執刀医または指導医であること。人工関節置換術・膝関節と同数(医
師4名、看護師2名)要する。

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

特になし

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

適切な研修を終了した、日本整形外科学会専門医、日本人工関節学会認定医が行うため、術中支援ロボットに停止など不具
合が生じた場合、通常の手術に切り替えられるため安全性に問題はない。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特になし


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

69,412
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):694,115円
外保連試案2022掲載ページ:2024収載予定
外保連試案ID(連番):S94-0079720
技術度:D 医師(術者含む):4 看護師:2 その他:0 所要時間(分):150
------------------------------------------------------------------(ここまで)
米国ではロボット導入による合併症減少などにより人工関節置換術・膝関節1件あたり2391ドル(約30万円)程度のコスト削
減になることが報告されている(参考文献5)。
またオーストラリアンレジストリーにおいても、従来法あるいはナビゲーションを用いた人工関節置換術・膝関節と比べて
約20%の再置換率の減少も報告されていることから(参考文献2)、通常の人工関節置換術・膝関節に31,722点の増点となる
69,412点は妥当な点数と考えられる。

区分

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番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし
減(-)

プラスマイナス
予想影響額(円)

5250万円
人工関節置換術・膝関節(ロボット支援)を年間3500例施行することにより増額する必要医療費
69,412-37,690=31,722(約30万円)
30万円×3500件=10億5000万円

予想影響額
その根拠

人工関節置換術・膝関節(ロボット支援)を年間3500例施行することにより減額する必要医療費
ロボット導入による周術期合併症の減少:1件あたり30万円(文献5)
➡30万円×3500件=10億5000万円 削減
ロボット導入による術後再置換術の減少:0.5% (文献2)
再置換手術に要する医療費 300万円/件
➡300万×3500件×0.005=5250万円 削減

備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
ストライカー社MAKOシステム、スミスアンドネフュー社CORI/ NAVIOシステム、ジョンソン・エンド・ジョンソン社VELYS
器又は体外診断薬
システム
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

1)収載されている

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

⑭その他

特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

1)名称
⑯参考文献1

⑯参考文献2

⑯参考文献3

2)著者

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

米国Medicare (施設制限がある) 、北京市保健保障局 人工関節置換術・膝関節(ロボット支援)に8,000元(約160,000
円)加算

Robotic arm-assisted posterior-stabilised total knee arthroplasty reduces the amount of tibial bone resection
thickness without increasing the rate of postoperative flexion contracture in varus knees in the short term:
Comparison with image-free navigated total knee arthroplasty.

Ishida K, Shibanuma N, Hayashi S, Kurosaka M, Kuroda R, Matsumoto T.
Int J Med Robot. 2022 Jun;18(3):e2370.

3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

ロボット手術ではナビゲーション手術よりも脛骨骨切り量が有意に減り、より薄いインサートを選択できていた

1)名称

Australian Orthopaedic Association National Joint Replacement Registry (AOANJRR).
Arthroplasty: 2022 Annual Report, Adelaide; AOA, 2022: 1-487.

2)著者

No authors listed

3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

https://aoanjrr.sahmri.com/annual-reports-2022
オーストラリアンレジストリーではロボット支援手術は、従来手術、ナビゲーション手術より術早期の再置換手術率が低い

1)名称

Robotic-arm assisted total knee arthroplasty is associated with improved accuracy and patient reported
outcomes: a systematic review and meta-analysis.

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

Zhang J, Ndou WS, Ng N, Gaston P, Simpson PM, Macpherson GJ, Patton JT, Clement ND.
Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2022 Aug;30(8):2677-2695.
ロボット支援手術に関するメタ解析において、ロボット手術ではインプラント設置精度と患者立脚型評価の成績が良かった

2181

Hip, Knee & Shoulder