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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (96 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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E 衛生薬学4
<大項目の学修目標>
「E 衛生薬学」においては、薬学教育プログラムにおける「B 社会と薬学」、「C 基礎薬
学」、「D 医療薬学」の学修をもとに、科学的根拠と最新の解析技術に基づいて、社会・集団
における環境要因によって起こる疾病の予防や健康被害の防止、感染症の予防・まん延防止、
健康の維持・増進に必要な栄養・食品衛生、人の健康に影響を与える化学物質の適正な管理と
使用、環境保全等について学修する。本大項目の学修は、「F 臨床薬学」における薬物治療、
医療安全等の学修につながる。さらに、「E 衛生薬学」の学修を通じ、国民の健康な生活の確
保、健全な社会の維持・発展に貢献するために、レギュラトリーサイエンスの視点で人の健康
に係る公衆衛生、食品衛生、環境衛生上の課題を発見し、その解決に取り組む能力を身に付け
る。
「E 衛生薬学」は以下の3つの中項目から構成されている。
E-1 健康の維持・増進をはかる公衆衛生
E-2 健康の維持・増進につながる栄養と食品衛生
E-3 化学物質の管理と環境衛生
<「A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力」とのつながり>
大項目「E 衛生薬学」は、社会・集団における人の健康を科学し、薬剤師として身体的、精
神的な健康の維持・増進に貢献するために必要な学修領域であることから、本大項目で身に付
けた資質・能力は、「A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力」の全ての資質・能力、
すなわち生涯にわたって[プロフェッショナリズム]、[総合的に患者・生活者をみる姿勢]、
[生涯にわたって共に学ぶ姿勢]、[科学的探究]、[専門知識に基づいた問題解決能力]、
[情報・科学技術を活かす能力]、[薬物治療の実践的能力]、[コミュニケーション能力]、
[多職種連携能力]、[社会における医療の役割の理解]を修得し、社会が薬剤師に求める役
割を果たすために必要な学修と位置付けられる。
<評価の指針>
科学的根拠と情報の収集・解析・評価に基づいた理解と考究により、
1. 社会・集団における環境要因によって起こる疾病や健康被害について予防策・防止策を立
案する。
2. 人の健康を脅かす感染症について予防策・まん延防止策を立案する。
3. 食品や栄養について人の健康の維持・増進や疾病の予防・治療につながる方策を立案する。
4. 食品の変質や汚染等によって起こる健康被害、食中毒について防止策を立案する。
5. 化学物質によって起こる健康被害について防止策を立案する。
6. 生活環境や自然環境の汚染や悪化について防止策・対応策を立案する。
7. 人の健康に係る公衆衛生、食品衛生、環境衛生上の課題を発見し、レギュラトリーサイエ
ンスの視点で、その解決に取り組む。

E-1 健康の維持・増進をはかる公衆衛生

E-1-1 環境要因によって起こる疾病の予防と健康被害の防止
<ねらい>

「薬学教育モデル・コア・カリキュラムの構成(表示の方法と利用上の留意点等)」についてはp.11を参照

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