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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (91 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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D-4-1 薬物の体内動態
<ねらい>
この小項目では、「C-6生命現象の基礎」、「C-7 人体の構造と機能及びその調節」を学んだ
上で、投与された薬物が生体内でどのような体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)を示すのか、ま
た患者の年齢、臓器機能等の状態が薬物の体内動態にどのような影響を及ぼすのかを理解するこ
とで、個々の患者に対する最適な薬物治療を立案、実施、評価するための基本事項を身に付ける。
「他領域・項目とのつながり」
この小項目を学ぶために関連の強い項目
「C-1-1 化学結合と化学物質・生体高分子間相互作用」、「C-1-3 エネルギーと熱力
学」、「C-1-4 反応速度」、「C-2-2 溶液の化学平衡と容量分析法」、「C-4-1 医薬品
に含まれる官能基の性質」、「C-6-1 生命の最小単位としての細胞」、「C-6-2 生命情
報を担う遺伝子」、「C-6-4 生命活動を担うタンパク質」、「C-7 人体の構造と機能及
びその調節」
この小項目を学んだ後につなげる項目
「E-1 健康の維持・増進をはかる公衆衛生」、「E-1-2 人の健康を脅かす感染症の予防
とまん延防止」、「E-2 健康の維持・増進につながる栄養と食品衛生」、「E-3-1 人の
健康に影響を及ぼす化学物質の管理と使用を脅かす感染症の予防とまん延の防止」、
「F-1 薬物治療の実践」
<学修目標>
1)薬物の物理化学的性質と生体の構造及び機能から、生体内の薬物動態を説明する。
2)薬物体内動態に起因する薬物相互作用の実例をメカニズムに基づいて説明し、その回避方法を
提案する。
3)生理機能の変化が薬物体内動態に及ぼす影響を説明するとともに、その背景に応じた適切な投
与経路・投与方法を説明する。
<学修事項>
(1)生体膜透過、吸収、分布、代謝、排泄【1)、2)】
(2)薬物体内動態に起因する薬物相互作用【2)、3)】
(3)年齢、生理状態、臓器機能の変化、遺伝的素因が薬物体内動態に及ぼす影響【1)、2)、3)】
(4)個々の患者に適切な薬物の投与経路・投与方法の立案【1)、2)、3)】
<評価の指針 重点>
4

D-4-2 薬物動態の解析
<ねらい>
この小項目では、「C-1 化学物質の物理化学的性質」、「C-2 医薬品及び化学物質の分析法と
医療現場における分析法」、「C-6 生命現象の基礎」、「C-7 人体の構造と機能及びその調節」
を学んだ上で、薬物を投与した後の血中(体液中)薬物濃度の時間推移を、数学的に解析する薬物
速度論的解析法に基づいて、薬物動態パラメータを算出する方法を身に付ける。また、薬物動態
学/薬力学解析(PK/PD解析)の概念と応用について理解する。さらに、薬物動態パラメータ用いて、
適切な薬物治療が実施できる血中薬物濃度を得るための投与計画を立案するとともに、治療薬物
モニタリング(TDM)において、患者で実際に観察された血中薬物濃度を基に有効性、安全性を評
価し、個々の患者に最適な薬物治療を実践するための投与方法・投与量・投与間隔を設定する能
力を身に付ける。
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