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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (15 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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臨床薬学」の学修に結び付いている。「B-3 社会・地域における薬剤師の活動」は、[総合
的に患者・生活者をみる姿勢][専門知識に基づいた問題解決能力][科学的探究]を培う
学修であり、主に「E 衛生薬学」と「F 臨床薬学」の学修と関連している。「B-4 医薬品等
の規制」は、[プロフェッショナリズム][専門知識に基づいた問題解決能力][薬物治療
の実践的能力]を培う学修であり、「C 基礎薬学」、「D 医療薬学」、「E 衛生薬学」、「F
臨床薬学」の学修につながっている。「B-5 情報・科学技術の活用」は、[情報・科学技術
を活かす能力][社会における医療の役割の理解][科学的探究][プロフェッショナリズ
ム]を培う学修であり、主に「E 衛生薬学」、「F 臨床薬学」、「G 薬学研究」の学修につ
ながっている。このように、大項目Bの学修は、「A 薬剤師として求められる基本的な資
質・能力」に掲げた全ての資質・能力を培い、かつ、「C 基礎薬学」、「D 医療薬学」、
「E 衛生薬学」、「F 臨床薬学」、「G 薬学研究」の全ての領域の学修にも結び付いている。
○評価の指針の作成方針
各学修目標の到達レベルは、各大学で設定され、その設定されたレベルにどこまで到達し
ているかを、卒業時までに常に評価しながら学修を進めることになる。「B 社会と薬学」は、
全領域の学修の基盤であるとともに、卒業後に薬剤師として適切に行動する力を養う領域で
あり、行動につながっているかを評価する必要があることから、「対応する」「連携する」
「行動をとる」などの動詞を用いた項目を設けた。
○その他
「B 社会と薬学」は、薬剤師の活動の全般に関わることから学修内容の幅は広く、Bからは
C~Gの学修領域へとつながっている。また、全領域の学修が薬剤師の使命と責任に関わって
いることから、入学時から卒業までの学修を通して、理解を深めていく領域でもある。大学
は、学生が卒業後に薬剤師として医療現場や地域社会で活動することを前提とした学修プロ
グラムを提供し、時間をかけて学生の自覚や価値観の形成を促し、人材育成に努める必要が
ある。

「C 基礎薬学」
○作成方針
医療の現場で薬剤師は、医薬品による、疾患の予防・治療や副作用の回避を推進する立場
にある。つまり、医薬品がヒト体内でどのように吸収・分布され、どのように作用するのか、
またどのように分解・代謝され、体外に排出されるのかを説明でき、それに基づいて最適な
投与量、投与経路等を判断できるようになることが医療に貢献する薬剤師が生涯学び続ける
姿である。こうした役割を果たすためには、第一に医薬品という分子や、それと反応する生
体分子の性状を科学的に捉え、第二にヒト生体が細胞の恒常性のもとに、機能的な組織、器
官の集合と互いの情報伝達と調節によって正常な生体が形成されていることを学ばねばなら
ない。これらの科学的な基盤なくして、社会から求められる薬剤師になるべく研鑽し続ける
ことは困難である。これらを踏まえて、「C 基礎薬学」は、次の方針に沿って作成した。
・薬剤師として、医療現場で研鑽し続けるための科学的基盤形成に必須な項目に厳選する。
・基礎薬学中の物理化学系、化学系、生物・生化学系及び解剖・生理学系を個々の独立した
ものと捉えず、それぞれのリンクを図る。
○平成25年度改訂版との相違点、改訂の意図
平成25年度改訂版の「C 薬学基礎」に記載されていた内容を整理し、再構築した。免疫を
独立したものと捉えるのではなく、ヒト生体機能の一部と捉える学修を促すため、平成25年
度改訂版の「C8 生体防御と微生物」の免疫に関する内容を「C7 人体の成り立ちと生体機能
の調節」に移行させた。また「C 基礎薬学」では、微生物に関してヒト宿主細胞と比較学修
することによって微生物細胞・粒子を正確に捉えることを意図した。また病原微生物各論に
あたる内容は「E 衛生薬学」に移行させた。
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