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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (10 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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薬学教育モデル・コア・カリキュラム

改訂の概要

薬学教育モデル・コア・カリキュラムは、医療現場での実習で実践的な臨床能力を高め、「薬
剤師として求められる基本的な資質・能力」を生涯にわたって研鑽し獲得するため、6年制薬学
教育で卒業時までに学ぶ基礎薬学、医療薬学、衛生薬学、臨床薬学等の知識や技能を修め、薬剤
師として社会で活躍できる能力の修得を目的に作成されている。
薬剤師には、医薬品の製造、調剤、供給における任務を遂行し、適切に品質管理された医薬品
を過不足なく効率的に国民に提供するとともに、広く薬事衛生、患者・生活者の健康増進等に寄
与する社会的責務を担うことが求められる。このため、薬剤師は、患者・生活者に心から寄り添
い、保健、医療のみならず介護、福祉においても地域の健康増進に主体的に寄与する「医療人」
として十分な資質・能力を備えていなければならない。また、適切な科学的判断ができるよう専
門的な知識と技能を修得して利活用するとともに、科学的探究心を持って医療と薬学の発展に貢
献する姿勢が必要である。
Ⅰ 改訂の基本的方針
1.大きく変貌する社会で活躍できる薬剤師を想定した教育内容
近年、人口構造の変化等様々な問題に直面し、これらの社会構造の変化は、年を経るにつ
れ更なる激化が見込まれている。また、地域包括ケアシステムの一員として多職種連携が進
む中で、対物業務を効率化し対人業務を充実していくことがより一層求められており、大規
模災害時等を含め、地域医療における薬剤師の役割や業務は大きく変化している。
このように大きく変貌する社会において、医療人として安全で質の高い医療を提供し、公
衆衛生の向上と増進に寄与できる薬剤師を育成するための内容とした。

2.生涯にわたって目標とする「薬剤師として求められる基本的な資質・能力」を提示した新た
なモデル・コア・カリキュラムの展開
平成25年度改訂版では、卒業時に必要とされる「薬剤師として求められる基本的な資質」
を掲げた学修成果基盤型教育とGIO・SBOs*を提示したプロセス基盤型教育の構成が混在して
いた。これを改め、生涯にわたって目標とする「薬剤師として求められる基本的な資質・能
力」を掲げた学修成果基盤型教育の新展開を行った。

3.各大学の責任あるカリキュラム運用のための自由度の向上
平成25年度改訂版では、学修すべき事項がSBOsとして細部にわたって記載されており、各
大学はそれらを網羅するのに時間を費やされて大学独自の内容をカリキュラムに取り入れる
余裕がなかった。詳細なSBOsを廃して学修すべき内容をコアとし、各大学の理念やディプロ
マ・ポリシーに基づき責任を持った教育が可能となるように大学のカリキュラム作成におけ
る自由度を高めた。
本モデル・コア・カリキュラムでは、平成25年度改訂版で網羅的に記載されていた一般目
標及び到達目標(GIO-SBOs)を、概念**化した学修目標に改めた。すなわち、多くの具体的事実
を覚えるだけではなく、それらに共通する特徴や相違点を考え、概念化した上で新たに直面
する課題や問題点の解決に活かせる総合的な学力を身に付けられるよう改めた。各大学はそ
の学修目標に基づいてカリキュラムを作成することとした。

4.臨床薬学という教育体制の構築
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