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かかりつけ医機能の確保に関するガイドライン(第1版)(令和7年6月) (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123022_00007.html
出典情報 かかりつけ医機能の確保に関するガイドラインについて (6/27)《厚生労働省》
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第4節

具体的な協議イメージ(例)

○ 本節においては、第4章第2節で示した協議の場の進め方について、各か
かりつけ医機能ごとに、具体的な事例を交えて概説する。
○ なお、以下の「協議イメージ例」における記載内容は、あくまでも例示と
しての内容であり、実際に協議を行う際は、事例集も参考にしながら、各
地域の実情に応じて協議課題等を検討されたい。
(1)協議イメージ例 (日常的な診療を総合的かつ継続的に行う機能(1号機能))
圏域
参加者

市町村・二次医療圏単位 等
都道府県・保健所、市町村、郡市区医師会、関係する診療所や病院、コー
ディネーター 等

(1)地域の具体的な課題
継続的な医療を要する方が、新たな症状を呈した場合に、どの医療機関に相談すればよいか
分からず、対応が遅れるケースがある。
(2)様々な視点から考えられる原因
原因1:総合的な診療を行う意向を有する医師もいるが、地域の医療機関同士の連携が行わ
れておらず、自己の専門性を超えて対応ができない場合に、地域で活用できる医療
機関を把握しておらず、安易に中核病院等に紹介してしまう。
原因2:各医療機関が有する機能や役割が周知されておらず、どの医療機関に相談すればよ
いかが分からない。
(3)地域で目指すべき姿
慢性疾患を有する高齢者その他の継続的に医療を必要とする方に対し、患者の生活背景を把
握した上で日常診療を行うとともに、地域の医師、医療機関と協力して医療に関する相談に
応じることができる体制が確保され、周知・運用されている。
(4)方策
方策1:各医療機関が有する機能や役割を医療関係者間で共有したうえで、患者・家族から
の相談に円滑に対応できるよう、医療機関間で必要に応じて患者情報を共有する。
✓医療機関同士が連携できる機会(意見交換の場)を設定する。
✓自院が持つかかりつけ医機能を患者・家族に説明する。
✓地域の医療機関が担う機能や役割を住民向けに周知する・かかりつけ医を持つこ
とを推奨する。
(事例集 P.9 松戸市の事例参照)
✓健康状態不明者をリストアップし、対象者の状態に応じて、かかりつけ医への相
談・紹介を行う。
(事例集 P.14 燕市の事例参照)
方策2:医療機関が担うかかりつけ医機能を強化し、総合的な診療を行う医師の機能を強化
するため、医師の教育や研修会を開催する。
(5)方策により期待できる効果
患者に体調悪化が生じた場合に、必要に応じて地域の医師、医療機関等と協力して、生活背
景等も踏まえた相談対応や診療を行うことができる。

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