資料2 地域包括ケアとその体制確保のための医療介護連携、介護予防・健康づくり、認知症ケアについて (144 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58419.html |
出典情報 | 社会保障審議会 介護保険部会(第121回 6/2)《厚生労働省》 |
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介護関係施設・事業所
場所
介護関係施設・事業所の空きスペース
内容
体操(運動)/認知症予防/趣味活動
宮城県大河原町
デイサービスを活用した住民主体の介護予防教室
POINT
Data(2020年3月1日現在)
❶高齢者の状態が変わっても、変わらない“場”が提供できるデイサービスを活用した介護予防教室。
総人口
❷リハビリテーション専門職が介護予防教室へ出向き、ADLを評価し利用者本人に応じた助言を実施。
❸介護予防教室参加者は『わたしの手帳(介護予防手帳)』を活用。
高齢化率
❹住民主体の通いの場を充実させるため、専門職から学ぶボランティア育成プログラム。
第7期介護保険料
基準額(月額)
概要
デイサービスの定員空き枠を活用して実施する個別方式による介護予防教室は大河原町独自の取組である。
町内に12か所あるデイサービス事業所のうち、6か所と委託契約を結び週1回開催している。介護予防教室では、
運動やストレッチ、機能訓練、脳トレをはじめとした認知症予防活動、趣味活動、レクリエーション、季節のイベントなど、各教
室ごとにさまざまなプログラムが用意されており、必要時にはリハビリテーション専門職が出向きADL評価を行っている。
教室利用者には、本人・地域包括支援センター職員・デイサービス職員とで『わたしの手帳(介護予防手帳)』を作成し、活用し
てきた。介護予防手帳については、リハビリテーション専門職から、地域包括支援センター職員、デイサービス職員、ボラン
ティアが生活行為向上の考え方の助言を受けている。
この介護予防教室のメリットの1つに、要介護認定から改善し、要支援認定、非該当になっても、また反対に、非該当から要
支援等になったとしても、継続して同じ場所に通えるという点があげられる。環境の変化に適応しにくくなるという高齢者の特性
に応じた取組だ。この、いわば「デイサービスの空き」を活用した取組は、
あくまで町が場と人のつなぎは行うが、利用者(町民)とデイサービス
(事業者)が主体となり実施している取組といえる。
この取組に加え、住民主体の通いの場についても、充実・継続的な
拡大に向け、介護予防ボランティアの育成に取り組んできた。全9回の
養成講座で、うち1回は介護予防教室などでの実習を行うほか、認知
症サポーター養成講座も兼ねている。各プログラムの講師は、県理学
療法士会や県作業療法士会、社会福祉協議会などが務める。
これまでの「介護予防サポーター」から、“仲間” というイメージの“メ
イト”を使い、「はつらつメイト」に名称を変更。はつらつメイト養成講座終
了後は、メイト自身が運営する通いの場等で活躍しており年々活動の
場を増やしている。
23,693人
27.3%
3,900円
効果
はつらつメイト養成講座(当時は、介護予防サ
ポーター養成講座)は平成27年度から開始し
た。養成講座終了後は、既存の通いの場で活
躍するほか、保健師のバックアップのもと、大河
原町オリジナルのこつこつ体操のほかロコモ体
操を中心にした自主的な通いの場を週1回開
催している。
表 はつらつメイト養成講座修了生が創設した
通いの場とその数
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