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総-3個別事項について(その14)技術的事項 (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66697.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第633回 12/5)《厚生労働省》
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心不全の疫学と医療提供体制


心不全は心疾患の中で最も死亡数が多く、継続的な医療を受けている心不全の患者数は令和5年調査では約72万人と推
計され、そのうち69%が75歳以上の高齢者であり、2030年には130万人に達するという予測もある。また、心不全で入
院した患者の1年以内の死亡率は20~23%、退院後の心不全悪化による再入院率は25~30%に達し、心不全再入院の多
くは退院から3~6か月以内に発生するという報告もある。



慢性心不全の診療提供体制を構築するに当たっては、再入院予防の観点が重要であり、心血管疾患の専門的医療を行う
施設のみではなく、地域のかかりつけ医等も含めた幅広い施設での管理を検討する必要がある。また、再入院予防対策に
加えて、急性期診療との連携体制に関する検討が必要である。
継続的に医療を受けている患者数(推計)

年間死亡数(令和6年)
新生物

R
2

循環器
疾患

R
5

心不全
0%

20%

75歳以上

40%

60%

80%

100%

出典:人口動態統計

75歳以上

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0
0~29歳
65~74歳

30~49歳
75~84歳

(万人)

50~64歳
85歳以上

出典:患者調査

出典:2025年改訂版

心不全診療ガイドライン

(日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン)

脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の整備について(健発0731第2号平成29年7月31日厚生労働省健康局長通知)
3.心血管疾患の診療提供体制を構築する上での考え方 (2)心血管疾患の回復期~維持期の診療提供体制を構築する上での考え方(抜粋)
ウ.慢性心不全対策の考え方
ア.回復期~維持期の診療提供体制の基本的な考え方
○ 心血管疾患の回復期~維持期の診療提供体制を検討するに当たっては、 ○ 慢性心不全患者の管理体制としては、かかりつけ医等の総合的診療を中
心に、専門的医療を行う施設が急性増悪時の入院治療、疾病管理プログ
心血管疾患患者の再発予防・再入院予防の観点が重要である。
ラムとしての心血管疾患リハビリテーション等で連携・支援する、地域全
イ.心血管疾患の再発予防・再入院予防に向けた考え方
体で慢性心不全患者を管理する体制の検討が必要である。
〇 疾病管理プログラムとしての心血管疾患リハビリテーションを提供す
る体制の検討に当たっては、地域の医療資源を効率的に用いて、多職種
が連携できる体制を検討する必要がある。

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