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総-3個別事項について(その14)技術的事項 (25 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66697.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第633回 12/5)《厚生労働省》 |
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情報通信機器を用いた療養指導について①
○ 情報通信機器を活用した糖尿病患者に対する療養指導を行うことで、セルフケア支援を行うことが可能となり、良
好なコントロール維持につながっている報告がある。
【研究方法・対象】
【介入内容】
⚫ 無作為化比較試験。
⚫ 病院で糖尿病療養指導経験のある看護師が、糖尿病治療ガイドラインに基づくセルフマネジ
メント支援を実施。
⚫ 糖尿病腎症2~4期の成人患者40名を直接面談+電話指導群と、面談の一部をタブ
レット端末による遠隔面談に置き換えた遠隔群に割り付け。
⚫ 6か月間の教育プログラムと、その後6か月のフォローアップ(計12か月)。
⚫ 遠隔支援群は3回の対面面談をタブレット端末によるビデオ面談に変更し、オンラインで療
養指導を実施した。
【結果】
⚫ 両群ともに12か月間でセルフマネジメント行動(食事・運動・自己測定など)、自己効力感、QOLが有
意に改善。
⚫ HbA1cや腎機能指標(eGFRなど)も、両群で全般に悪化抑制または軽度改善が認められ、遠隔群も直
接面談群と同等レベルの改善パターンを示した。
⚫ 非劣性解析の結果、多くの主要アウトカム(薬物療法アドヒアランス、自己効力感、HbA1c、BMIな
ど)で遠隔面談型教育は直接面談型教育に劣らないことが示された。
⚫ 総合的には遠隔面談においても十分な教育効果が得られると結論づけられた。
【情報通信機器を用いた療養指導による期待される効果】
⚫ 自己注射を行っている患者に対して、看護職員が情報通信機器を用いた療養指導を行うことで、通院の負担軽減や通院中断の回避、患者のセルフケア支援の充実につなげられること
が期待される。
⚫ 在宅自己注射指導管理料は情報通信機器を用いた場合の算定が可能。自己注射は導入時の療養指導回数が多いため、オンライン化による効率化に効果が期待される。また医師からの
タスク・シフト/シェアにつながり、働き方改革に貢献することも期待できる。
出典:尾崎 果苗他(2017):糖尿病腎症患者に対する遠隔面談型セルフマネジメント教育と直接面談型教育の効果の比較:12ヶ月フォローアップ結果.日本糖尿病教育・看護学会誌 21(1), 46-55.
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○ 情報通信機器を活用した糖尿病患者に対する療養指導を行うことで、セルフケア支援を行うことが可能となり、良
好なコントロール維持につながっている報告がある。
【研究方法・対象】
【介入内容】
⚫ 無作為化比較試験。
⚫ 病院で糖尿病療養指導経験のある看護師が、糖尿病治療ガイドラインに基づくセルフマネジ
メント支援を実施。
⚫ 糖尿病腎症2~4期の成人患者40名を直接面談+電話指導群と、面談の一部をタブ
レット端末による遠隔面談に置き換えた遠隔群に割り付け。
⚫ 6か月間の教育プログラムと、その後6か月のフォローアップ(計12か月)。
⚫ 遠隔支援群は3回の対面面談をタブレット端末によるビデオ面談に変更し、オンラインで療
養指導を実施した。
【結果】
⚫ 両群ともに12か月間でセルフマネジメント行動(食事・運動・自己測定など)、自己効力感、QOLが有
意に改善。
⚫ HbA1cや腎機能指標(eGFRなど)も、両群で全般に悪化抑制または軽度改善が認められ、遠隔群も直
接面談群と同等レベルの改善パターンを示した。
⚫ 非劣性解析の結果、多くの主要アウトカム(薬物療法アドヒアランス、自己効力感、HbA1c、BMIな
ど)で遠隔面談型教育は直接面談型教育に劣らないことが示された。
⚫ 総合的には遠隔面談においても十分な教育効果が得られると結論づけられた。
【情報通信機器を用いた療養指導による期待される効果】
⚫ 自己注射を行っている患者に対して、看護職員が情報通信機器を用いた療養指導を行うことで、通院の負担軽減や通院中断の回避、患者のセルフケア支援の充実につなげられること
が期待される。
⚫ 在宅自己注射指導管理料は情報通信機器を用いた場合の算定が可能。自己注射は導入時の療養指導回数が多いため、オンライン化による効率化に効果が期待される。また医師からの
タスク・シフト/シェアにつながり、働き方改革に貢献することも期待できる。
出典:尾崎 果苗他(2017):糖尿病腎症患者に対する遠隔面談型セルフマネジメント教育と直接面談型教育の効果の比較:12ヶ月フォローアップ結果.日本糖尿病教育・看護学会誌 21(1), 46-55.
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