よむ、つかう、まなぶ。
総-3個別事項について(その14)技術的事項 (48 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66697.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第633回 12/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
BRCA1/2遺伝子変異陽性患者に対する両側乳房切除及び卵巣・卵管切除
○ BRCA1/2遺伝子変異陽性患者に対する両側乳房切除及び卵管・卵巣切除については、いずれも乳癌/卵巣癌発症リ
スクの低減効果及び全生存期間の延長に係る一定のエビデンスが示されており、関係学会において、以下のとおり
ガイドラインが取りまとめられている。
BRCA1/2遺伝子変異陽性患者に対する両側乳房切除及び卵巣・卵管切除に係るエビデンス及び学会ガイドラインの記載
CQ. BRCA病的バリアントをもつ乳癌未発症者に対して,両側リスク低減乳房 CQ. BRCA病的バリアントをもつ女性にリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)
は勧められるか?
切除術(BRRM)は勧められるか?
→強く推奨
→弱く推奨
(推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:中,合意率:92%(36/39))
(推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:中,合意率:100%(38/38))
○卵巣卵管癌発症リスクの低減効果【エビデンスの確実性:強】
○乳癌発症リスクの低減効果【エビデンスの確実性:強】
〔HR 0.16(95%CI 0.12-0.21)〕(※3)
〔HR 0.11(95%CI 0.04-0.32)〕(※1)
RRSOが卵巣癌,卵管癌の発症予防効果を認めることは確実
BRRMが両側乳房の乳癌発症リスクを減少させることはほぼ確実
RRM施行
RRM非施行
○全生存期間(OS)【エビデンスの確実性:弱】
〔HR 0.23(95%CI 0.05-1.01)〕(※2)
全生存期間の改善に関しては,RRSOの影響があり,不確実性が残る
BRRM施行
○全生存期間(OS)【エビデンスの確実性:強】
〔HR 0.28(95%CI 0.18-0.42)〕(※4)
RRSOがBRCA1/2変異陽性者の全生存期間の延長効果を認めることは確実
サーベイランス
RRSO施行
出典:一般社団法人日本乳癌学会 「乳癌診療ガイドライン2022年版」, Li X, et al. Clin Cancer Res. 2016;22(15):3971-3981.(※1)
※1 乳癌未発症BRCA1/2変異保持女性計2,555人を3~13年追跡したBRRMの乳癌発症リスク低減効果に関する6報の論文のメタアナリシス
※2 癌未発症BRCA1/2変異保持女性計1,261人を8~13年追跡したBRRMの全生存期間延長に関する2報の論文のメタアナリシス
※3 卵巣癌未発症BRCA1/2変異保持女性計14,876人を2~8年追跡したRRSOの卵巣卵管癌発症リスク低減効果に関する7報の論文のメタアナリシス
※4 卵巣癌未発症BRCA1/2変異保持女性計2,451人を4~13年追跡したRRSOの全生存期間延長に関する3報の論文のメタアナリシス
サーベイランス
48
○ BRCA1/2遺伝子変異陽性患者に対する両側乳房切除及び卵管・卵巣切除については、いずれも乳癌/卵巣癌発症リ
スクの低減効果及び全生存期間の延長に係る一定のエビデンスが示されており、関係学会において、以下のとおり
ガイドラインが取りまとめられている。
BRCA1/2遺伝子変異陽性患者に対する両側乳房切除及び卵巣・卵管切除に係るエビデンス及び学会ガイドラインの記載
CQ. BRCA病的バリアントをもつ乳癌未発症者に対して,両側リスク低減乳房 CQ. BRCA病的バリアントをもつ女性にリスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)
は勧められるか?
切除術(BRRM)は勧められるか?
→強く推奨
→弱く推奨
(推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:中,合意率:92%(36/39))
(推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:中,合意率:100%(38/38))
○卵巣卵管癌発症リスクの低減効果【エビデンスの確実性:強】
○乳癌発症リスクの低減効果【エビデンスの確実性:強】
〔HR 0.16(95%CI 0.12-0.21)〕(※3)
〔HR 0.11(95%CI 0.04-0.32)〕(※1)
RRSOが卵巣癌,卵管癌の発症予防効果を認めることは確実
BRRMが両側乳房の乳癌発症リスクを減少させることはほぼ確実
RRM施行
RRM非施行
○全生存期間(OS)【エビデンスの確実性:弱】
〔HR 0.23(95%CI 0.05-1.01)〕(※2)
全生存期間の改善に関しては,RRSOの影響があり,不確実性が残る
BRRM施行
○全生存期間(OS)【エビデンスの確実性:強】
〔HR 0.28(95%CI 0.18-0.42)〕(※4)
RRSOがBRCA1/2変異陽性者の全生存期間の延長効果を認めることは確実
サーベイランス
RRSO施行
出典:一般社団法人日本乳癌学会 「乳癌診療ガイドライン2022年版」, Li X, et al. Clin Cancer Res. 2016;22(15):3971-3981.(※1)
※1 乳癌未発症BRCA1/2変異保持女性計2,555人を3~13年追跡したBRRMの乳癌発症リスク低減効果に関する6報の論文のメタアナリシス
※2 癌未発症BRCA1/2変異保持女性計1,261人を8~13年追跡したBRRMの全生存期間延長に関する2報の論文のメタアナリシス
※3 卵巣癌未発症BRCA1/2変異保持女性計14,876人を2~8年追跡したRRSOの卵巣卵管癌発症リスク低減効果に関する7報の論文のメタアナリシス
※4 卵巣癌未発症BRCA1/2変異保持女性計2,451人を4~13年追跡したRRSOの全生存期間延長に関する3報の論文のメタアナリシス
サーベイランス
48