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総-3個別事項について(その14)技術的事項 (40 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66697.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第633回 12/5)《厚生労働省》 |
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技術的事項に係る課題
(全身麻酔の評価について)
• 全身麻酔の診療報酬上の評価は、主に麻酔の投与経路、時間により分類されているところ、臨床的には、投与
する医薬品や投与経路に関わらず、麻酔に伴う患者の生理学的な状態に応じて必要な管理が行われている。
• 中等度鎮静と深鎮静以上の鎮静レベルでは、反応性、気道、呼吸において患者の状態が大きく異なり、特に深
鎮静では全身麻酔と同様に慎重な管理が必要である。関連学会のガイドラインでは、バックアップ体制の構築
や急変時のフローチャートの整備等の院内管理体制の構築が推奨されている。
• 「L008マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」の算定要件では、麻酔時間が20分以上であれば、閉
鎖循環式麻酔器と患者をマスクのみで接続した場合でも算定可能であるような記載となっている。
(ロボット手術の評価について)
• 内視鏡手術用支援機器を用いた内視鏡手術(ロボット手術)は、平成30年度診療報酬改定において、既存技術
と同等程度の有効性・安全性があると評価されたものの診療報酬上の評価は、既存技術と同程度とすることと
されたところ、現時点で既存技術と比較して追加評価されている術式は6項目に留まっている。
• 令和6年におけるロボット支援下内視鏡手術の算定医療機関数は675施設で、年間算定回数が150回未満の医療
機関が全体の59%、250回以上の医療機関は全体の22.8%となっている。
(臓器移植施設の体制整備について)
• 臓器移植の実施体制を有する大学病院等において移植を担当する診療科は、チームとして365日対応可能な体制
を整える必要がある。また、実際に脳死症例発生の可能性に係る連絡を受けた際は、移植手術終了までの間、
10名程度のスタッフが約3日間業務に当たることとなる。
(遺伝性乳癌卵巣癌症候群について)
• 遺伝性乳癌卵巣癌症候群は、生殖細胞系列のBRCA1/2遺伝子変異により、乳がんや卵巣がんなどの発症リスクが
上昇する疾患概念であり、 乳癌又は卵巣癌の既発症者に対するBRCA1/2遺伝子検査等が保険適用されている。
• 未発症者に対する両側乳房切除及び卵管・卵巣切除については、いずれも乳癌/卵巣癌発症リスクの低減効果及
び全生存期間の延長に係る一定のエビデンスが示されており、関係学会において、ガイドラインが取りまとめ
られている。
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(全身麻酔の評価について)
• 全身麻酔の診療報酬上の評価は、主に麻酔の投与経路、時間により分類されているところ、臨床的には、投与
する医薬品や投与経路に関わらず、麻酔に伴う患者の生理学的な状態に応じて必要な管理が行われている。
• 中等度鎮静と深鎮静以上の鎮静レベルでは、反応性、気道、呼吸において患者の状態が大きく異なり、特に深
鎮静では全身麻酔と同様に慎重な管理が必要である。関連学会のガイドラインでは、バックアップ体制の構築
や急変時のフローチャートの整備等の院内管理体制の構築が推奨されている。
• 「L008マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」の算定要件では、麻酔時間が20分以上であれば、閉
鎖循環式麻酔器と患者をマスクのみで接続した場合でも算定可能であるような記載となっている。
(ロボット手術の評価について)
• 内視鏡手術用支援機器を用いた内視鏡手術(ロボット手術)は、平成30年度診療報酬改定において、既存技術
と同等程度の有効性・安全性があると評価されたものの診療報酬上の評価は、既存技術と同程度とすることと
されたところ、現時点で既存技術と比較して追加評価されている術式は6項目に留まっている。
• 令和6年におけるロボット支援下内視鏡手術の算定医療機関数は675施設で、年間算定回数が150回未満の医療
機関が全体の59%、250回以上の医療機関は全体の22.8%となっている。
(臓器移植施設の体制整備について)
• 臓器移植の実施体制を有する大学病院等において移植を担当する診療科は、チームとして365日対応可能な体制
を整える必要がある。また、実際に脳死症例発生の可能性に係る連絡を受けた際は、移植手術終了までの間、
10名程度のスタッフが約3日間業務に当たることとなる。
(遺伝性乳癌卵巣癌症候群について)
• 遺伝性乳癌卵巣癌症候群は、生殖細胞系列のBRCA1/2遺伝子変異により、乳がんや卵巣がんなどの発症リスクが
上昇する疾患概念であり、 乳癌又は卵巣癌の既発症者に対するBRCA1/2遺伝子検査等が保険適用されている。
• 未発症者に対する両側乳房切除及び卵管・卵巣切除については、いずれも乳癌/卵巣癌発症リスクの低減効果及
び全生存期間の延長に係る一定のエビデンスが示されており、関係学会において、ガイドラインが取りまとめ
られている。
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