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総-3個別事項について(その14)技術的事項 (26 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66697.html |
| 出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第633回 12/5)《厚生労働省》 |
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情報通信機器を用いた療養指導について②
○
情報通信機器を活用した慢性心不全患者に対する療養指導を行うことで、セルフケア支援を行うことが可能となり、
再入院を回避することにつながっている報告がある。
【研究方法・対象】
【介入内容】
⚫ 1群事前事後デザイン。
⚫ スマートフォンのビデオ通話を用いた遠隔支援を実施。
⚫ 入退院を繰り返す65歳以上の慢性心不全患者11名(平均年齢72.7歳、男性7名・女
性4名)。
⚫ 退院後1か月間は週1回、その後2~12か月は月1回の頻度で看護師がビデオ通話を行い、体
重・血圧・BNP・症状・生活状況を確認しながら、セルフモニタリングの方法と受診・生活調
整の判断を支援。
⚫ 遠隔看護介入を1年間実施し、介入前1年間・介入中1年間・介入後1年間の生理学
的指標、入院状況、QOL等を比較。
【結果】
介入前:入院院回数の変化:介入前1年間は全対象者が2回以上入院し、平均入院回数3.5±1.0回、1回あたり入院期間は
1.6±0.7か月であった。
介入後:介入中1年間は11名中9名が入院ゼロとなり、残る2名のみが3週間の入院を1回ずつ経験。介入後1年間も9名中5名が
入院ゼロ、他4名も入院回数・期間が大きく減少。
⚫ 通話時間:1回あたり平均11.5±3.6分と短時間の介入で運用可能。
⚫ QOL:SF-36による心理的側面(心の健康、活力など)の得点が介入後に有意に上昇し、心理的QOLの改善が認められた。
⚫ 生理指標:体重・血圧・BNP値には大きな変化はみられなかった。
⚫ 入院リスク軽減とQOL改善というアウトカムが示された。
出典:1)石橋 信江他(2018):高齢慢性心不全患者のセルフモニタリングを促す遠隔看護介入モデルの実践と有用性の検証.日本看護科学会誌, 38, 219-228.
2)服部 容子他(2010):心不全患者のセルフモニタリングの概念分析,日本看護科学会誌,30(2), 74–82.
3) Wilde, M. H. et al. (2007): A concept analysis of self monitoring, Journal of Advanced Nursing. 57(3), 339–350.
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○
情報通信機器を活用した慢性心不全患者に対する療養指導を行うことで、セルフケア支援を行うことが可能となり、
再入院を回避することにつながっている報告がある。
【研究方法・対象】
【介入内容】
⚫ 1群事前事後デザイン。
⚫ スマートフォンのビデオ通話を用いた遠隔支援を実施。
⚫ 入退院を繰り返す65歳以上の慢性心不全患者11名(平均年齢72.7歳、男性7名・女
性4名)。
⚫ 退院後1か月間は週1回、その後2~12か月は月1回の頻度で看護師がビデオ通話を行い、体
重・血圧・BNP・症状・生活状況を確認しながら、セルフモニタリングの方法と受診・生活調
整の判断を支援。
⚫ 遠隔看護介入を1年間実施し、介入前1年間・介入中1年間・介入後1年間の生理学
的指標、入院状況、QOL等を比較。
【結果】
介入前:入院院回数の変化:介入前1年間は全対象者が2回以上入院し、平均入院回数3.5±1.0回、1回あたり入院期間は
1.6±0.7か月であった。
介入後:介入中1年間は11名中9名が入院ゼロとなり、残る2名のみが3週間の入院を1回ずつ経験。介入後1年間も9名中5名が
入院ゼロ、他4名も入院回数・期間が大きく減少。
⚫ 通話時間:1回あたり平均11.5±3.6分と短時間の介入で運用可能。
⚫ QOL:SF-36による心理的側面(心の健康、活力など)の得点が介入後に有意に上昇し、心理的QOLの改善が認められた。
⚫ 生理指標:体重・血圧・BNP値には大きな変化はみられなかった。
⚫ 入院リスク軽減とQOL改善というアウトカムが示された。
出典:1)石橋 信江他(2018):高齢慢性心不全患者のセルフモニタリングを促す遠隔看護介入モデルの実践と有用性の検証.日本看護科学会誌, 38, 219-228.
2)服部 容子他(2010):心不全患者のセルフモニタリングの概念分析,日本看護科学会誌,30(2), 74–82.
3) Wilde, M. H. et al. (2007): A concept analysis of self monitoring, Journal of Advanced Nursing. 57(3), 339–350.
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