よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-3 「がん医療」分野の中間評価(案)について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64289.html
出典情報 がん対策推進協議会(第92回 10/6)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

【分野別目標】
2. 患者本位で持続可能ながん医療の提供
<進捗状況>
○「がん医療」分野における最終アウトカム指標11指標中9指標(※未測定指標除く)が改善傾向にあることが判定された。
○具体的な内訳として、「がんの年齢調整死亡率(75歳未満、全年齢)」は男女計、男性、女性の全てにおいて、ベースライン値から減
少しており、改善傾向の結果となっている。一方で、難治性がん(膵がん)の年齢調整死亡率については、75歳未満が横ばい、全年齢は0.1
増加と中間評価段階では改善傾向となっていない。
○がん種別5年生存率は測定中のため、現時点では判定不可能となっている。
○がん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上の観点で、前回調査と比較可能な数値で見ると、「現在自分らしい日
常生活を送れていると感じるがん患者」では8.5ポイント増加、「現在自分らしい日常生活を送れていると感じる希少がん患者」では6.3ポイ
ント、「現在自分らしい日常生活を送れていると感じる若年がん患者」では8.9ポイントといずれも大幅な改善傾向となったが、中間評価値
がいずれも70%台と改善の余地がある。
○指標の測定結果より、がん医療の質を向上させるほか、それぞれのがんの特性に応じたがん医療の均てん化・集約化を進め、効率的かつ
持続可能ながん医療の提供を加速していると評価できる。

<がん対策推進協議会として関係学会・団体等と連携してさらに推進が必要と考える事項>
○「現在自分らしい日常生活を送れている」と感じるがん患者の割合が 70.5%から 79.0%へと上昇しており、改善傾向にある点は評価で
きる。今後もさらに上昇傾向となるよう、各分野の施策を着実に達成していくことが望まれる。
○「現在自分らしい日常生活を送れていると感じるがん患者/希少がん患者/若年がん患者の割合」については、ベースライン値より増
加し評価できるが、希少がん/若年がん患者についてはがん患者全体より低い状況であるため、希少がん患者への高度かつ専門的な医療へ
のアクセシビリティを向上させ、更なる医療者とのコミュニケーションの充実を図るため、情報提供のみならず医療機関同士のさらなる連
携の強化や若年がん患者への支援体制の強化が必要である。

4