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資料2-3 「がん医療」分野の中間評価(案)について (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64289.html
出典情報 がん対策推進協議会(第92回 10/6)《厚生労働省》
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【分野別施策と個別目標】
2. 患者本位で持続可能ながん医療の提供
(3)小児がん及びAYA世代のがん対策
<進捗状況の評価>
○アウトカム指標をみると、分野別アウトカム指標はA判定が1指標、D判定が1指標、中間アウトカム指標はA判定が1指標、C判定が
3指標、D判定が4指標であり、コア指標(4指標)についてはA判定が1指標、D判定が3指標であった。
○コア指標のうち、中間アウトカム指標として設定されている「治療開始前に、生殖機能への影響に関する説明を受けたがん患者・家族の
割合:小児(52.0%→71.5%)」は18.5%増加と、改善傾向にあった。その他のコア指標については小児患者体験調査の結果待ちであり、最終
評価に向けて確認することとする。
○個別施策(5施策)については、取組が進んでおり、アウトプット指標についてはA判定が3指標、C判定が5指標であった。
○緩和ケアの提供の進捗を評価するにあたり、多くの施策に対する取組状況が改善傾向にあるが、分野別アウトカムに着目すると患者・家
族のQOL向上(苦痛の緩和)の観点で、改善の余地があることが判明した。分野全体としては、改善傾向にない指標の割合が高く、小児・A
YA世代のがん医療提供体制の整備を推進する課題があげられる。
○「小児がん拠点病院等の整備について」(健発0 8 0 1第17号 令和4年8月1日)において、小児がん拠点病院を指定し、「地域全体
の小児・AYA世代のがん医療及び支援の質の向上に資すること」を求めているほか、小児がん中央機関は小児がん拠点連絡協議会の議論を
踏まえ、全国の小児がん診療の連携体制を整備の役割を担うこととした。また、がん相談支援センターの設置を求めており、院内の見やすい
場所にがん相談支援センターによる相談支援を受けられる旨の掲示をするなど、がん相談支援センターについて積極的に広報することも求め
ている。今後は、地域の実情に応じた小児・AYA世代のがん医療提供体制の整備を推進するために、令和8年度に改定を予定している「小
児がん拠点病院等の整備について」の改定に向けて議論することとしている。
○令和5年12月4大臣合意の「がん研究10か年戦略(第5次)」において、「小児・AYA世代のがんにおいては、その希少性も一因となり
臨床試験のハードルが高いこと、成人のがんと比較して病態が特殊であることから研究開発が進まず、希少がんと同じくドラッグラグ・ド
ラッグロスが指摘されているために、「がん研究10か年戦略(第5次)」の内容を踏まえ、引き続きAMED革新的がん医療実用化研究事業で
研究推進・支援を行っていく必要がある。

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