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資料2-3 「がん医療」分野の中間評価(案)について (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64289.html
出典情報 がん対策推進協議会(第92回 10/6)《厚生労働省》
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【分野別施策と個別目標】
2. 患者本位で持続可能ながん医療の提供
(1)がん医療提供体制等
⑦がんと診断された時からの緩和ケアの推進について
(ア)緩和ケアの提供について
<進捗状況の評価>
○アウトカム指標をみると、分野別アウトカム指標はA判定が2指標、C判定が3指標、中間アウトカム指標はA判定が4指標、C判定が
3指標、D判定が3指標であり、コア指標(7指標)についてはA判定が2指標、C判定が5指標であった。
○コア指標のうち、分野別アウトカムとして設定されている「身体的な苦痛を抱えるがん患者の割合(34.7%→34.0%)」と改善傾向にあっ
たものの、「精神心理的な苦痛を抱えるがん患者の割合」や「療養生活の最終段階において、身体的な苦痛を抱えるがん患者の割合」等では
後退傾向であったために、緩和ケアの提供について改善の余地があるといえる。また、中間アウトカム指標の「医療者はつらい症状にすみや
かに対応していたと感じる割合(成人)」や「がんと診断されてから病気や療養生活について相談できたと感じるがん患者の割合」は改善傾
向にあった。
○個別施策(8施策)については、取組が進んでおり、アウトプット指標についてはA判定が10指標、C判定が2指標であった。
○「がん診療連携拠点病院等の整備について」(健発0 8 0 1第1 6号 令和4年8月1日)において、「緩和ケアチームへがん患者の診療を
依頼する手順等、評価された苦痛に対する対応を明確化し、院内の全ての診療従事者に周知するとともに、患者とその家族に緩和ケアに関す
る診療方針を提示すること」としており、必要に応じて緩和ケアチームと速やかに連携が図れる体制の整備をより加速する必要がある。また、
緩和ケア研修の定期的な開催を指定要件として定めているほか、普及啓発及び実施体制の整備を求めており、今後も緩和ケア研修会の定期的
な開催を行う予定としている。
○令和5~7年度厚生労働科学研究「緩和ケアチーム等により提供される専門的な緩和ケアの質の評価に資する研究」や令和5~7年度厚
生労働科学研究「がん診療連携拠点病院等以外の医療従事者ががん診療連携拠点病院等の緩和ケアチーム等へ相談する体制の整備に関する研
究」を実施しており、地域における緩和ケア提供体制のあり方の検討や専門的な緩和ケアの質の評価を踏まえ、適切な療養場所の提供や、治
療やケアの質の向上を目指す。

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