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資料2-3 「がん医療」分野の中間評価(案)について (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64289.html
出典情報 がん対策推進協議会(第92回 10/6)《厚生労働省》
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【分野別施策と個別目標】

2. 患者本位で持続可能ながん医療の提供
(1)がん医療提供体制等
⑥支持療法の推進について
<進捗状況の評価>

○アウトカム指標をみると、分野別アウトカム指標はA判定が2指標、C判定が1指標、中間アウトカム指標はA判定が2指標、C判定も2指標であり、コア指標
(6指標)についてはA判定が4指標、C判定が2指標であった。
○コア指標のうち、中間アウトカム指標として設定されている「治療による副作用の見通しを持てた患者の割合(61.9%→75.5%)」や「身体的なつらさがある時
に、すぐに医療スタッフに相談ができると思う患者の割合(46.5%→65.1%)」は改善傾向にあるが「拠点病院等(QI研究参加施設)において支持療法に関する標準
診療を実施された患者の割合(91.5%→81.7%)」は9.8ポイント減少と後退傾向にあり、改善の余地があるといえる。
○個別施策(2施策)については、取組が進んでおり、アウトプット指標についてはA判定が8指標、B判定が2指標、C判定が2指標であった。
○患者が、治療に伴う副作用・合併症・後遺症への見通しを持ち、身体的苦痛や外見の変化等があった際に容易に相談できるように、多職種による相談支援体制
の整備にむけて、令和5~7年度厚生労働科学研究にて、アピアランス支援モデル事業を実施し、がん診療連携拠点病院における効果的なアピアランスケア提供体制
について検証した。厚生労働科学研究の研究結果を踏まえ、医療従事者を対象とした支持療法に関する教育を推進し、さらなる改善を目指す。
○一方で、拠点病院等(QI研究参加施設)において支持療法に関する標準診療を実施された患者の割合が後退傾向にあるために、令和5~7年度厚生労働科学研
究「がん診療を行う医療機関における支持療法の質の向上に資する研究」において、拠点病院等のがん診療を行う医療機関における支持療法の質の向上を推進する
ため、QI指標に関する研究を実施しており、その結果を踏まえつつ、支持療法におけるQIを策定し、今後、拠点病院の指定要件に追加することを検討していく。

<がん対策推進協議会として関係学会・団体等と連携してさらに推進が必要と考える事項>
○がん相談支援センターにおけるアピアランスに関する相談が増加していることは評価できるため、アピアランスケアでうまくいった事例等の情報収集
や横展開を行い、全体の対応力の向上が必要である。
○「外見の変化に関する悩みを医療スタッフに相談ができた患者の割合」が3割未満であることから、相談を必要とする患者らに必要な支援が行き渡るよ
う、相談環境の改善に対する取組みは必要である。各医療機関でアピアランスケアに係る相談支援・情報提供が実施されるためには、アピアランスケアにつ
いて十分な知識等を持つ医療従事者のさらなる養成及び医療従事者に対するアピアランス研修会の効果的な周知や研修を受講しやすい環境の整備が必要であ
る。
○拠点病院等(QI研究参加施設)において支持療法に関する標準診療を実施された患者の割合が低下していることは懸念されるため、支持療法の均てん化
の促進が必要である。

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