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資料1 分娩取扱施設を対象とした「分娩取扱施設における出産に係る費用構造の把握のための調査研究」について(野口参考人提出資料) (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56641.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第9回 4/16)《厚生労働省》
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4.患者(産婦)票の結果について まとめ


「分娩の状況(助産所除く)」は、「帝王切開」8%、「無痛分娩」11%、正常な経腟分娩等を含む「その他の分娩」が81%であった。



「帝王切開」の割合は、総合・地域周産期母子医療センターで14%と最も多い。



「無痛分娩」の割合は、総合・地域周産期母子医療センターが11%、それ以外の病院が7%、診療所が13%であり、診療所での実施割合が最も高
かった。



分娩施設の割合を分娩経験別にみると、総合・地域周産期母子医療センターとそれ以外の病院では、「経産婦」より「初産婦」の割合が高いが、
診療所と助産所は、「初産婦」より「経産婦」の割合が高い。助産所の分娩においては、「経産婦」(74%)の割合が「初産婦」(27%)と比べ
高い。



分娩経験や分娩の状況によらず、ほぼ80%以上の分娩が住所のある都道府県内で完結している。



「経産婦」は「初産婦」と比べ、年齢が高く、「妊娠週数」と「在院日数」が短い。



「社会的ハイリスクへの該当」割合は初産婦で高く、とりわけ総合・地域周産期母子医療センターで該当割合が高い。



助産所からの搬送先では、「嘱託医療機関」の割合が最も高い。



入院中の助産ケアについて、「授乳指導」については、平均的な1日あたりの回数が4.6回、1入院あたりの合計回数が19.4回であり、産後入院中
は多数回の授乳指導が行われている。「沐浴指導」の実施回数は、初産婦で平均1.7回、経産婦で1.5回であり、経産婦にも実施されている。



「育児技術指導」の延べ時間(平均)は初産婦で257分、経産婦で218分であり、「退院指導」の時間は初産婦で45分、経産婦で42分であった。



「お祝い膳」以外のサービス(写真撮影、足形、エステ)の提供は、「初産婦」に比べて「経産婦」の方が割合が高い。「お祝い膳」以外のサー
ビス(写真撮影、足形、エステ)の提供は、総合・地域周産期母子医療センターが他施設と比べて割合が低い。



「産婦合計負担額」の平均値は、無痛分娩(603,338円)>帝王切開(511,299円) >その他の分娩(485,636円)の順で高い。「産婦合計負担
額」の平均は、「経産婦」が476,365円に対して、「初産婦」は523,711円。



「産婦合計負担額」は、総合・地域周産期母子医療センター(537,358円)>診療所(513,405円) >それ以外の病院(503,551円)>助産所
(448,154円)の順で高かった。「入院料」、「室料差額」、「一部負担金等」では総合・地域周産期母子医療センターが高いが、それ以外の項目
については診療所が高い傾向。



正常な経腟分娩等を含む「その他の分娩」において、娩出2時間前後に関わった職種別延べ人数は「産婦人科医」が0.8人、「助産師」が2.3人、
「看護師」が0.4人であった。

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