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資料1 分娩取扱施設を対象とした「分娩取扱施設における出産に係る費用構造の把握のための調査研究」について(野口参考人提出資料) (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56641.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第9回 4/16)《厚生労働省》
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2.分娩取扱施設の概要 まとめ


「夜勤帯・休日に、分娩において緊急事態が生じた際に、駆け付けることができるように待機している人数(院内)」については、
「産婦人科医師」の平均人数は、それ以外の病院と診療所が最も多かった。「小児科医師」は、総合・地域周産期母子医療セン
ターで最も多かった。「院外」での待機については、「産婦人科医師」の平均人数は、それ以外の病院が最も多かった。「小児科
医師」は、総合・地域周産期母子医療センターとそれ以外の病院は同数であり、「麻酔科医師」は総合・地域周産期母子医療セン
ターで多かった。



1か月間の「全分娩数」の平均は、総合・地域周産期母子医療センターは43件、それ以外の病院36件、診療所36件であった。



「無痛分娩」は、総合・地域周産期母子医療センター42%、それ以外の病院48%、診療所44%で実施されていた。「無痛分娩」の
平均設定価格は、総合・地域周産期母子医療センターとそれ以外の病院は約12万円、診療所は約9万円であった。



「出産目的で入院する妊産婦の最も多くみられる入院日数」は、帝王切開分娩で平均7日程度、経腟分娩で初産婦5〜6日程度、経
産婦5日程度であり、施設種別で大きな差はなかった。



「お祝い膳」は、総合・地域周産期母子医療センターで79%、それ以外の病院で84%、診療所で76%、助産所で31%で提供されて
いた。料金は、80%以上の施設で料金が個別に明示されず、入院料等に含まれていた。



「写真撮影」を提供しているのは、総合・地域周産期母子医療センターは19%、それ以外の病院50%、診療所57%、助産所の45%
であった。提供している施設の60%以上の施設で料金が個別に明示されず、入院料等に含まれていた。



「エステ」は、診療所で50%、助産所で33%、それ以外の病院で24%、総合・地域周産期母子医療センターで7%で提供されていた。
料金は、70%以上の施設で料金が個別に明示されず、入院料等に含まれていた。

(助産所)


本調査の対象となった助産所は204件。すべて分娩取扱があり、「入所施設を有する助産所」が78%、「入所施設を有さない助産
所」が22%であった。「入所施設を有する助産所」の入所定員は、平均3名であった。



助産所における1年間の分娩取扱件数の平均は13件。「初産婦」3件、「経産婦」10件で「経産婦」の方が多い。



分娩場所別では、「自助産所内での分娩」が最も多く平均11.7件、続いて「自宅等への出張分娩」が1.4件、「オープンシステムに
よる分娩」は0.6件であった。「母体搬送」件数は、分娩第1期中は平均0.7件、第2期中は平均0.1件、第3期0.1件、第4期0.2件で
あった。



分娩時の体制として、「自院の助産師で複数人体制としている」のが44%、「自院と他院の助産師にて複数人体制としている」の
が48%であり、「助産師が一人で対応している」という助産所はなかった。
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