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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

245102

内視鏡的十二指腸乳頭切除術

日本消化器内視鏡学会

【技術の概要】
治療当日

【既存の治療法との比較】
十二指腸乳頭部腫瘍に対する標準治療は、外科的手術(膵頭十二
指腸切除術)である。

腫瘤

治療1週間後,胆管ステント,膵管ステント抜去

全身麻酔下に20センチメートルほど開腹をして、膵頭部、遠位胆管、胆嚢、十
二指腸の一部とともに切除する術式。侵襲性は高く、全身麻酔による手術が可
能な患者に限られる。切り離した膵臓、胆管は下から持ち上げた腸とつなぎ合
わせる。複数の臓器を同時に切除することから体に負担がかかり、膵から腸吻
合、胆管から腸吻合と複雑な消化管再建が必要で、腹部の手術では最も大きな
手術の一つである。術後、吻合部付近に一時的にドレーンを留置する。手術に
かかる時間はおよそ6時間から8時間である。

【有効性及び診療報酬上の取扱い】
十二指腸内視鏡を用いてポリペクトミースネアで十二指腸乳頭部の病変
を一括もしくは分割で通電切除し摘出する手技である。さらに、切除後
浮腫による閉塞性の胆管炎や膵炎に対し、胆管および膵管ステントを留
置する。切除面からの出血の止血処置のためクリップ縫縮を行う。術後、
1週間御に留置した胆管・膵管ステントを抜去する。治療時間はおおよ
そ30分程度である。

【対象疾患】
十二指腸乳頭部腺腫

内視鏡的十二指腸乳頭切除術は、臓器温存の観点も含めて外科的手術に比べて侵襲
性の低い比較的安全な治療手技である。腺腫病変ならびにリンパ節転移の少ない癌
病変を適応としており、長期成績も外科的手術と同等と考えられている(文献4)。

膵頭十二指腸切除術の保険点数;91,410点
現在かかっている医療費:2,780,000円/28日入院
膵頭十二指腸切除術の保険点数;50,000点と仮定すると
当該技術導入後の医療費:1,400,000円/14日入院
654 医療費抑制額;2,780,000円-1,400,000円=1,380,000円