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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

254101
小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー指導管理料、小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー装置加算、乳幼児呼吸管理材
料加算(2020年保険収載)の適応にハイフローセラピーを追加
日本小児呼吸器学会
22小児科
リストから選択

関連する診療科(2つまで)
リストから選択

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医

療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
令和4年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー指導管理料、小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー装置加算、乳幼児呼吸管理材
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
料加算(2020年保険収載)の適応にハイフローセラピーを追加
載する
追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

在宅ハイフローセラピーを行っている小児(乳幼児)患者に対して、在宅ハイフローセラピーに関する指導管理を行った場
合に指導管理料、装置加算算定する。*乳幼児呼吸管理材料加算(2020年保険収載):6歳未満で在宅ハイフローセラピー
を行っている乳幼児患者に対して加算する。

文字数: 132
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

小児(乳幼児)慢性呼吸不全患者

ハイフローセラピー(HFT)は急性呼吸不全に対し、J026-4として実施が認められており急速に普及している。NPPV/CPAPの
治療継続困難を理由に長期入院になっているケースがある。HFTは患者の治療受入が良好なために在宅導入により従来の入
院日数の短縮が見込まれる。長期NPPV使用時におけるマスク装着による頭蓋骨の変形を及ぼす場合があり、HFTではテープ
等による装着の為、その現象は認められない。小児(乳幼児)患者では、HFTに用いる材料費が成人に比し高額であり、ま
た乳幼児患者では自分で呼吸苦を訴えることができないため、パルスオキシメータによるモニタリングが必要である。これ
らの理由により、小児(乳幼児)患者に特化した在宅HFTの保険適応が望まれる。

文字数: 327
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

C1XX 小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー指導管理料の通知として下記を新設する:
小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー指導管理料の対象となる患者は、以下の基準に該当するものとする。
1.年齢が18歳未満の患者
2.動脈血酸素分圧が60mmHg以下又は経皮的動脈血酸素飽和度が90%以下の呼吸不全の患者
3.病状が安定し、在宅での人工呼吸療法を行うことが適当と医師が 認めた患者
C1XX 小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー装置加算の通知として下記を新設する:
(1)小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー装置加算は、区分番号「C1XX」小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー指導
管理料の要件に該当する患者に対し、保険医療機関から在宅ハイフローセラピー装置が提供される場合に、3月に3回に限り
算定できる。
(2)小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー装置加算は、在宅酸素療法と併用する場合においても算定できる。
C1XX 乳幼児呼吸管理材料加算(2020年保険収載)に小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピーを追加する:
(1)乳幼児呼吸管理材料加算(2020年保険収載): 6歳未満で在宅ハイフローセラピーを行っている乳幼児患者に限り、
保険医療機関からパルスオキシメトリー装置が提供される場合に、3月に3回に限り算定できる。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

【方法】 入院中の患者以外の患者であって①(申請技術の対象)に掲げるものに対して、ハイフローセラピーの使用に関
する指導管理および装置の提供を行った場合に算定する。指導管理は、基本的に下記に示す手順に基づき実施するととも
に、「ハイフローセラピー導入手技チェックリスト」(⑯参考文献1)を活用して患者および患者家族が一連の手技を習得
できるよう繰り返し指導を行う。(「在宅ハイフローセラピーの手引き」)。
1) ハイフローセラピーの効果の説明と同意: 現在の病状、ハイフローセラピーの必要性、合併症などを患者と家族に十
分説明する。
2) 鼻カニュラのフィッティング: 鼻カニュラによる発赤やびらん、潰瘍といった皮膚障害の予防のために鼻カニュラを
きつく締めすぎないよう注意する必要がある。
3) 機器の設定(総流量、酸素流量、温度): 総流量については、在宅での使用においては2LPM/Kgまたは20LPMで開始す
ることが多い。そのうえで効果や忍容性を見ながら流量を調整する。酸素流量については、在宅ハイフローセラピーの対象
となる患者の多くはⅡ型呼吸不全もしくはそのリスクがあるため、過渡な酸素投与を行わないように注意する。場合によっ
ては酸素なしで単独で使用する。
4) 覚醒中の装着訓練: 5分から開始して1時間以上日中に装着できるよう目標を決める。
5) 睡眠中の装着訓練: 2~3時間の連続使用が可能であれば一晩装着を目標とする。終夜パルスオキシメータやできれば
経皮二酸化炭素分圧連続モニターによって機器の調整をさらに行い最適の条件を決める。
6) 実施継続中の評価: 動脈血液ガス、パルスオキシメータ、経皮二酸化炭素分圧連続モニター、呼吸数、血圧、意識レ
ベル、体温などを観察する。
7) 外来での管理: 訪問看護師や在宅診療医と連携して在宅での装着状況や機器の作動状況をチェックする。また、覚醒
時のPaCO2、PaO2の確認とともに重炭酸イオン濃度の増減などにも留意する。
なお、HFTは十分な加温・加湿により、主に経鼻的に高流量 の空気または酸素混合ガスを投与する呼吸療法である。加
温・加湿により排痰を促し、患者の吸入流量を超えるガスの供給によって換気量によらず一定の酸素濃度を送達する。軽度
の呼気終末陽圧(PEEP) が発生し、また、上気道の洗い流しによる生理学的死腔の減少がもたらされる。これらがあいまっ
て、従来のHOT単独では病状をコントロールしきれない慢性呼吸不全患者に対しより高度な呼吸管理をもたらし、NPPV の回
避を実現し得る。また、NPPVの侵襲を受け入れられない患者への代替治療となり得る。【実施頻度】 HFTは毎日、夜間
(睡眠時)に行なうことを原則とする。必要な場合は、睡眠時に加えて日中も使用する。【期間】 終末期の患者において
数週間、それ以外の場合は在宅酸素療法及びNPPVと同様に、数か月~数年間の使用(算定)が想定される。※小児(乳幼
児)在宅ハイフローセラピー装置加算および小児(乳幼児)在宅ハイフローセラピー材料加算の内容については、「⑩希望
する診療報酬上の取扱」を参照。

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