よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (133 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

251101
殺菌能検査
一般社団法人 日本小児感染症学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

22小児科
07血液内科

関連する診療科(2つまで)
08感染症内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する

令和4年度
殺菌能検査



追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)
DHR123蛍光プローブを用いて、末梢血好中球と単球の殺菌能(活性酸素産生能)を測定する。
文字数: 46
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

慢性肉芽腫症(CGD)、ミエロペルオキシダーゼ欠損症、Chediak-Higashi症候群など

好中球や単球の殺菌能は、感染症に対する重要な生体防御反応である。殺菌能が低下する疾患(慢性肉芽腫症、ミエロペル
オキシダーゼ欠損症、Chediak-Higashi症候群など)では、難治性の細菌感染症や真菌感染症を繰り返す。指定難病である
これら疾患では、本検査は必須項目であり、早期に診断により、感染症の早期治療や根治療法につながる。本検査は信頼性
および再現性に優れた検査法で、複数の診療ガイドラインで推奨されている。

文字数: 207
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

繰り返す肺炎、多発性リンパ節炎、肝膿瘍、脾膿瘍、骨髄炎など易感染性を示す患者

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

殺菌能を測定するために、Phorbol 12-Myristate 13-Acetate(PMA)刺激に対する活性酸素産生能を解析する。DHR123蛍光
プローブと白血球を反応させて、PMA刺激を行った時の蛍光反応陽性の好中球と単球の割合をフローサイトメトリで測定す
る。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

16

医療技術名

細胞機能検査

既存の治療法・検査法等の内容

顆粒球スクリーニング検査として、NBT(Nitroblue tetrazolium)還元能検査が行われている。黄色透明のNBTは、水素と
結合(還元)すると青紫色のformazanに変化する。NBTを貪食した好中球や単球内の青紫色のformazanを顕微鏡で目視し、
酸化還元反応(活性酸素産生)を評価する。しかし、バリアント型CGDでNBT陽性となる症例が経験されており、診断を誤る
おそれがあるため、現在、殺菌能のスクリーニング検査として行う検査施設はない。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

5. 顆粒球スクリーニング検査

NBT検査は顕微鏡で陽性細胞を目視計測する検査で、検者の主観に結果が影響され、評価対象細胞数が非常に少ないため検
査精度が劣る。一方、DHRの殺菌能検査はフローサイトメトリーで数分間に数万個の細胞を解析するため結果の客観性が高
く、蛍光プローブを用いるため貪食能の影響を受けない。
1) Segal BH, et al. Genetic, biochemical, and clinical features of chronic granulomatous disease. Medicine
(Baltimore). 2000 May;79(3):170-200. 2) Vowells SJ, et al. Testing for chronic granulomatous disease. Lancet.
1996 Apr 13;347(9007):1048-9.
3

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

731

殺菌能を測定し、低下あるいは欠損を確認することがガイドライ
ンに記載されている。