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10参考資料1-2 成人用肺炎球菌ワクチンファクトシート[4.9MB] (6 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70339.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第64回 2/12)《厚生労働省》 |
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らのワクチンの有効性がさらに明確になることが期待される。
安全性
肺炎球菌結合型ワクチンは安全であり、主な有害事象は、局所の疼痛・発赤腫脹が、全身性の有害事象
としては、倦怠感、筋肉痛、頭痛、関節痛が挙げられる。PCV15、PCV20 とも最も多い局所反応は疼痛
で接種後約 70%に、最も多い全身反応は筋肉痛で約 30%に認めた。PCV13 と比較して、PCV15 及び
PCV20 の有害事象の頻度に変化は認められていない。またすでに導入されている PPSV23 接種後に
PCV15 又は PCV20 を接種した場合においても、有害事象は増加しない。各薬剤の添付文書に記載され
ている重大な副反応は以下の通りである。PPSV23: アナフィラキシー様反応、血小板減少、知覚異常、
ギラン・バレ症候群、蜂巣炎・蜂巣炎様反応、注射部位壊死、注射部位潰瘍。PCV13: ショック、アナフ
ィラキシー、痙攣、血小板減少性紫斑病。 PCV15: ショック、アナフィラキシー、痙攣(熱性けいれん
を含む頻度は 0.3%)
。PCV20: ショック、アナフィラキシー、痙攣(熱性けいれんを含む頻度は 0.1%)
、
血小板減少性紫斑病。 米国の Vaccine Safety Datalink (VSD)を用いた解析では、PCV13 接種後のそれぞ
れの発症頻度は 10 万人日あたり、ギラン・バレ症候群で 0.03、血小板減少性紫斑病は 1.3、蜂巣炎は 90.4
と報告されている。2023 年、同じく VSD の初期解析により、PCV20 接種後のギラン・バレ症候群の増
加の可能性が示唆されたが、2024 年 10 月時点で推奨に変更は見られていない。
医療経済学的な観点
2024 年 12 月までに PubMed に掲載された文献のうち、成人用 PCV に関する費用効果分析を実施した
研究のレビューを行った。PPSV23 と PCV15 または PCV20 を比較し、質調整生存年(QALY)を効果指
標とする分析を対象とし、小児のみを対象とする研究は除外した。該当する文献は 18 件であった。14 件
の分析において、PCV20 は無接種、PPSV23、PCV13+PPSV23、PCV15+PPSV23 といったワクチン戦
略と比較して費用対効果が良好とされていた。PCV15 単独は 5 件で PCV20 と比較され、全てで PCV20 が
ドミナント(費用が安く、効果が高い)であった。PCV15 単独と PPSV23 との比較は Hoshi ら(2022)の
1 件で行われており、増分費用効果比(ICER)は 35,020 円/QALY と良好だったが PCV20 と PPSV23 と
の比較においては PCV20 がドミナントとなっていた。PCV15+PPSV23 は 11 件で PCV20 と比較され、
そのうち 6 件で PCV20 がドミナントと評価された。他の研究でも PCV20 の ICER は PCV15+PPSV23 よ
り低く、PCV20 は一貫して費用対効果に優れていた。多くの研究では、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)お
よび肺炎の発症率、ワクチン効果(VE)推定値に関する不確実性が主要な課題として報告されており、ワ
クチン価格、接種率、ブースター接種の有無に関する仮定が結果に与える影響や、リアルワールドデータの
不足、小児ワクチンプログラムの反映不足なども、モデル精度や結果の一般化可能性に対する制約として
挙げられていた。
諸外国の導入状況
諸外国で概ね 60 歳~65 歳以上の高齢者を対象に肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。その中
で、米国では 2024 年 10 月に 65 歳以上から 50 歳以上へ引き下げられた。一方で、フランスやニュージ
ーランドなどは小児と肺炎球菌による疾患のハイリスク者に対して接種が推奨されているが、国の予防
接種スケジュールに基づく高齢者への接種は行われていない。2025 年 1 月現在、
用いられるワクチンは、
主に PCV13 もしくは PCV15 と PPSV23 の連続接種、あるいは PPSV23 単独、PCV20 単独など様々で
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安全性
肺炎球菌結合型ワクチンは安全であり、主な有害事象は、局所の疼痛・発赤腫脹が、全身性の有害事象
としては、倦怠感、筋肉痛、頭痛、関節痛が挙げられる。PCV15、PCV20 とも最も多い局所反応は疼痛
で接種後約 70%に、最も多い全身反応は筋肉痛で約 30%に認めた。PCV13 と比較して、PCV15 及び
PCV20 の有害事象の頻度に変化は認められていない。またすでに導入されている PPSV23 接種後に
PCV15 又は PCV20 を接種した場合においても、有害事象は増加しない。各薬剤の添付文書に記載され
ている重大な副反応は以下の通りである。PPSV23: アナフィラキシー様反応、血小板減少、知覚異常、
ギラン・バレ症候群、蜂巣炎・蜂巣炎様反応、注射部位壊死、注射部位潰瘍。PCV13: ショック、アナフ
ィラキシー、痙攣、血小板減少性紫斑病。 PCV15: ショック、アナフィラキシー、痙攣(熱性けいれん
を含む頻度は 0.3%)
。PCV20: ショック、アナフィラキシー、痙攣(熱性けいれんを含む頻度は 0.1%)
、
血小板減少性紫斑病。 米国の Vaccine Safety Datalink (VSD)を用いた解析では、PCV13 接種後のそれぞ
れの発症頻度は 10 万人日あたり、ギラン・バレ症候群で 0.03、血小板減少性紫斑病は 1.3、蜂巣炎は 90.4
と報告されている。2023 年、同じく VSD の初期解析により、PCV20 接種後のギラン・バレ症候群の増
加の可能性が示唆されたが、2024 年 10 月時点で推奨に変更は見られていない。
医療経済学的な観点
2024 年 12 月までに PubMed に掲載された文献のうち、成人用 PCV に関する費用効果分析を実施した
研究のレビューを行った。PPSV23 と PCV15 または PCV20 を比較し、質調整生存年(QALY)を効果指
標とする分析を対象とし、小児のみを対象とする研究は除外した。該当する文献は 18 件であった。14 件
の分析において、PCV20 は無接種、PPSV23、PCV13+PPSV23、PCV15+PPSV23 といったワクチン戦
略と比較して費用対効果が良好とされていた。PCV15 単独は 5 件で PCV20 と比較され、全てで PCV20 が
ドミナント(費用が安く、効果が高い)であった。PCV15 単独と PPSV23 との比較は Hoshi ら(2022)の
1 件で行われており、増分費用効果比(ICER)は 35,020 円/QALY と良好だったが PCV20 と PPSV23 と
の比較においては PCV20 がドミナントとなっていた。PCV15+PPSV23 は 11 件で PCV20 と比較され、
そのうち 6 件で PCV20 がドミナントと評価された。他の研究でも PCV20 の ICER は PCV15+PPSV23 よ
り低く、PCV20 は一貫して費用対効果に優れていた。多くの研究では、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)お
よび肺炎の発症率、ワクチン効果(VE)推定値に関する不確実性が主要な課題として報告されており、ワ
クチン価格、接種率、ブースター接種の有無に関する仮定が結果に与える影響や、リアルワールドデータの
不足、小児ワクチンプログラムの反映不足なども、モデル精度や結果の一般化可能性に対する制約として
挙げられていた。
諸外国の導入状況
諸外国で概ね 60 歳~65 歳以上の高齢者を対象に肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。その中
で、米国では 2024 年 10 月に 65 歳以上から 50 歳以上へ引き下げられた。一方で、フランスやニュージ
ーランドなどは小児と肺炎球菌による疾患のハイリスク者に対して接種が推奨されているが、国の予防
接種スケジュールに基づく高齢者への接種は行われていない。2025 年 1 月現在、
用いられるワクチンは、
主に PCV13 もしくは PCV15 と PPSV23 の連続接種、あるいは PPSV23 単独、PCV20 単独など様々で
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