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10参考資料1-2 成人用肺炎球菌ワクチンファクトシート[4.9MB] (17 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70339.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第64回 2/12)《厚生労働省》 |
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2.予防接種の目的と導入により期待される効果、安全性
(1)接種の目的
成人における肺炎球菌ワクチン導入の目的は、死亡に至り得る侵襲性肺炎球菌感染症などの重篤な合
併症を減少させることにある。世界保健機関(WHO) は、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンに関して、
低中所得国において十分な疫学情報がないため、
「ワクチンの推奨」を記載する従来の Position paper で
はなく、ガイダンスを示す Concept note を 2021 年に発行している 98。小児接種による成人への間接効
果等を考慮し、高齢者へのワクチンプログラム開始より小児期の結合型肺炎球菌ワクチン導入と高い接
種率の維持が優先されるとした上で、小児期の結合型肺炎球菌ワクチン接種が十分に行われている国に
おいては、地域の疾病負荷や費用対効果等を勘案して、高齢者の定期接種開始も考慮されるとしている。
2025 年 1 月現在、日本で使用されている3つの肺炎球菌ワクチン製剤のうち、PPSV23 の効能・効果
(承認事項)は、2 歳以上で肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険が高い次のような個人および患者
における肺炎球菌による感染症の予防である。すなわち、脾摘患者における肺炎球菌による感染症の発症
予防、鎌状赤血球疾患、あるいはその他の原因で脾機能不全である患者、心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、
肝機能障害、糖尿病、慢性髄液漏等の基礎疾患のある患者、高齢者、あるいは免疫抑制作用を有する治療
が予定されている者で治療開始まで少なくとも 14 日以上の余裕のある患者における肺炎球菌による感
染症の予防とされている
2 種類の肺炎球菌結合型ワクチンの成人における効能・効果(承認事項)は、高齢者又は肺炎球菌によ
る疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者における肺炎球菌による感染症の予防である。PCV15 で
は、添付文書上、血清型 1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F 及び 33F)の
肺炎球菌による感染症の予防が 99、PCV20 では PCV15 に加えて血清型 8、10A、11A、12F、15B に対
する適応が 100 取得されている。
肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者とは、PPSV23 における記載と重なるとこ
ろが多いが、以下のような状態の者に対して適応が取得されている 99,100。
・慢性的な心疾患、肺疾患、肝疾患又は腎疾患
・糖尿病
・基礎疾患若しくは治療により免疫不全状態である又はその状態が疑われる者
・先天的又は後天的無脾症
・鎌状赤血球症又はその他の異常ヘモグロビン症
・人工内耳の装用、慢性髄液漏等の解剖学的要因により生体防御能が低下した者
・上記以外で医師が本剤の接種を必要と認めた者
(2)ワクチン製剤について
前述のように、肺炎球菌ワクチンは莢膜ポリサッカライドワクチンと結合型ワクチンに大別される。
2025 年 1 月現在、日本で使用されているワクチン製剤がカバーする血清型を表3に示す。
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(1)接種の目的
成人における肺炎球菌ワクチン導入の目的は、死亡に至り得る侵襲性肺炎球菌感染症などの重篤な合
併症を減少させることにある。世界保健機関(WHO) は、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンに関して、
低中所得国において十分な疫学情報がないため、
「ワクチンの推奨」を記載する従来の Position paper で
はなく、ガイダンスを示す Concept note を 2021 年に発行している 98。小児接種による成人への間接効
果等を考慮し、高齢者へのワクチンプログラム開始より小児期の結合型肺炎球菌ワクチン導入と高い接
種率の維持が優先されるとした上で、小児期の結合型肺炎球菌ワクチン接種が十分に行われている国に
おいては、地域の疾病負荷や費用対効果等を勘案して、高齢者の定期接種開始も考慮されるとしている。
2025 年 1 月現在、日本で使用されている3つの肺炎球菌ワクチン製剤のうち、PPSV23 の効能・効果
(承認事項)は、2 歳以上で肺炎球菌による重篤疾患に罹患する危険が高い次のような個人および患者
における肺炎球菌による感染症の予防である。すなわち、脾摘患者における肺炎球菌による感染症の発症
予防、鎌状赤血球疾患、あるいはその他の原因で脾機能不全である患者、心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、
肝機能障害、糖尿病、慢性髄液漏等の基礎疾患のある患者、高齢者、あるいは免疫抑制作用を有する治療
が予定されている者で治療開始まで少なくとも 14 日以上の余裕のある患者における肺炎球菌による感
染症の予防とされている
2 種類の肺炎球菌結合型ワクチンの成人における効能・効果(承認事項)は、高齢者又は肺炎球菌によ
る疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者における肺炎球菌による感染症の予防である。PCV15 で
は、添付文書上、血清型 1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F 及び 33F)の
肺炎球菌による感染症の予防が 99、PCV20 では PCV15 に加えて血清型 8、10A、11A、12F、15B に対
する適応が 100 取得されている。
肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者とは、PPSV23 における記載と重なるとこ
ろが多いが、以下のような状態の者に対して適応が取得されている 99,100。
・慢性的な心疾患、肺疾患、肝疾患又は腎疾患
・糖尿病
・基礎疾患若しくは治療により免疫不全状態である又はその状態が疑われる者
・先天的又は後天的無脾症
・鎌状赤血球症又はその他の異常ヘモグロビン症
・人工内耳の装用、慢性髄液漏等の解剖学的要因により生体防御能が低下した者
・上記以外で医師が本剤の接種を必要と認めた者
(2)ワクチン製剤について
前述のように、肺炎球菌ワクチンは莢膜ポリサッカライドワクチンと結合型ワクチンに大別される。
2025 年 1 月現在、日本で使用されているワクチン製剤がカバーする血清型を表3に示す。
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