よむ、つかう、まなぶ。
10参考資料1-2 成人用肺炎球菌ワクチンファクトシート[4.9MB] (23 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70339.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第64回 2/12)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
性の経時的な低下に関しての新たな知見をまとめた。
1) PPSV23
PPSV23 の IPD に対する有効性は、高齢者においてワクチン接種後時間の経過とともに低下すること
が示された 142。
(接種後 2 年未満、2 年~5 年、5 年以上前にワクチン接種を受けた場合で各 VE(基礎疾
患の有無は問わない)は 48%、21%、15%)。また、同研究において 65 歳~74 歳、75 歳~84 歳、85 歳
以上の年齢群別にみると、高年齢群になるほど、VE は低下傾向であった。
また、2013 年 9 月から 2018 年 8 月の間に英国ノッティンガムの 2 つの大規模大学病院に入院した成
人の市中肺炎患者を対象とした前向き観察コホート研究によると 143、PPSV23 ワクチン接種後平均 10 年
の 2,357 人の患者(PPV23 血清型症例 717 人、対照 1,640 人)で、患者因子を調整した後、PPSV23 血
清型肺炎に対する PPSV23 の VE は 24% [95%CI: 5%, 40%, p = 0.02]と推定され、長期間の有効性の維
持について否定的であった。
2) PCV13
CAPiTA 試験の事後解析では 144、ワクチン型特異的市中肺炎および侵襲性肺炎球菌性疾患を予防する
ためのモデル予測による PCV13 の PCV13 型市中肺炎と IPD に対する有効性は、ワクチン接種時に 65
歳と 75 歳であった被験者の場合でそれぞれ 65% [95%CI: 38, 81] から 40% [95%CI: 17, 56]に低下する
ことが示された。一方で、もう一つの事後解析によると 145、PCV13 のワクチン有効性は少なくとも 5 年
間維持されることが示された。
(4)安全性の観点
① PCV15、PCV20 の安全性
肺炎球菌結合型ワクチンの有害事象は、軽度なものとして局所の疼痛・発赤腫脹が、全身性の有害事象
としては、倦怠感、筋肉痛、頭痛、関節痛が挙げられる。PCV15 接種後に 1 つ以上の有害事象を経験し
たものは 77%~80%、最も頻度の高い有害事象は接種部位の局所反応及び疼痛で 67%の接種者で認めら
れた。全身性有害事象のほとんどが非重篤なものであり、最も多かったのは筋肉痛で 24%~28%の接種
者で認めた 111。PPSV23 の接種歴のある成人に PCV15 を接種した第3相臨床試験においても、同様の有
害事象の頻度が報告された 124。日本、韓国、台湾における、基礎疾患を有する者を含む 60 歳以上の成人
を対象とした無作為割付二重盲検第 3 相臨床試験において、PCV20 接種後、50%~60%の被験者に接種
部位の疼痛を認めた 120。PPSV23 の接種歴のある成人に PCV20 を接種した第3相臨床試験において、約
50%に接種部疼痛を認め、発赤、腫脹は 10%以下であった 119。全身性有害事象としては、筋肉痛と倦怠
感は約 30%の被験者に認め、約 20%に頭痛を認めた 119。
成人に対する肺炎球菌ワクチンとして PPSV23 や PCV13 が導入されている状況下で、多くの臨床試
験で PCV15 または PCV20 と PCV13 の安全性の比較を実施している。PCV15 と PCV13 の有害事象の
比較を実施した第 3 相臨床試験では、PCV15 接種後、接種部位の疼痛は PCV13 に比べて頻度がやや高
かった(54.0% vs 42.3%)110。また、米国、韓国、スペイン、台湾で実施された多施設非盲検第 2 相臨床
試験において、PCV13 と比較して PCV15 接種後の接種部位の疼痛(55.0% vs 41.4%)
、発赤(9.8% vs
5.6%)
、倦怠感(23.5% vs 13.9%)
、筋肉痛(17.7% vs 11.1%)の頻度が高いとの報告がある 123。
米国とスウェーデンで健常または基礎疾患の安定した 18 歳以上の成人を対象に実施された無作為割付二
重盲検第 3 相臨床試験によると、PCV20 と PCV13 では接種後の局所反応及び全身の有害事象に差はな
23
1) PPSV23
PPSV23 の IPD に対する有効性は、高齢者においてワクチン接種後時間の経過とともに低下すること
が示された 142。
(接種後 2 年未満、2 年~5 年、5 年以上前にワクチン接種を受けた場合で各 VE(基礎疾
患の有無は問わない)は 48%、21%、15%)。また、同研究において 65 歳~74 歳、75 歳~84 歳、85 歳
以上の年齢群別にみると、高年齢群になるほど、VE は低下傾向であった。
また、2013 年 9 月から 2018 年 8 月の間に英国ノッティンガムの 2 つの大規模大学病院に入院した成
人の市中肺炎患者を対象とした前向き観察コホート研究によると 143、PPSV23 ワクチン接種後平均 10 年
の 2,357 人の患者(PPV23 血清型症例 717 人、対照 1,640 人)で、患者因子を調整した後、PPSV23 血
清型肺炎に対する PPSV23 の VE は 24% [95%CI: 5%, 40%, p = 0.02]と推定され、長期間の有効性の維
持について否定的であった。
2) PCV13
CAPiTA 試験の事後解析では 144、ワクチン型特異的市中肺炎および侵襲性肺炎球菌性疾患を予防する
ためのモデル予測による PCV13 の PCV13 型市中肺炎と IPD に対する有効性は、ワクチン接種時に 65
歳と 75 歳であった被験者の場合でそれぞれ 65% [95%CI: 38, 81] から 40% [95%CI: 17, 56]に低下する
ことが示された。一方で、もう一つの事後解析によると 145、PCV13 のワクチン有効性は少なくとも 5 年
間維持されることが示された。
(4)安全性の観点
① PCV15、PCV20 の安全性
肺炎球菌結合型ワクチンの有害事象は、軽度なものとして局所の疼痛・発赤腫脹が、全身性の有害事象
としては、倦怠感、筋肉痛、頭痛、関節痛が挙げられる。PCV15 接種後に 1 つ以上の有害事象を経験し
たものは 77%~80%、最も頻度の高い有害事象は接種部位の局所反応及び疼痛で 67%の接種者で認めら
れた。全身性有害事象のほとんどが非重篤なものであり、最も多かったのは筋肉痛で 24%~28%の接種
者で認めた 111。PPSV23 の接種歴のある成人に PCV15 を接種した第3相臨床試験においても、同様の有
害事象の頻度が報告された 124。日本、韓国、台湾における、基礎疾患を有する者を含む 60 歳以上の成人
を対象とした無作為割付二重盲検第 3 相臨床試験において、PCV20 接種後、50%~60%の被験者に接種
部位の疼痛を認めた 120。PPSV23 の接種歴のある成人に PCV20 を接種した第3相臨床試験において、約
50%に接種部疼痛を認め、発赤、腫脹は 10%以下であった 119。全身性有害事象としては、筋肉痛と倦怠
感は約 30%の被験者に認め、約 20%に頭痛を認めた 119。
成人に対する肺炎球菌ワクチンとして PPSV23 や PCV13 が導入されている状況下で、多くの臨床試
験で PCV15 または PCV20 と PCV13 の安全性の比較を実施している。PCV15 と PCV13 の有害事象の
比較を実施した第 3 相臨床試験では、PCV15 接種後、接種部位の疼痛は PCV13 に比べて頻度がやや高
かった(54.0% vs 42.3%)110。また、米国、韓国、スペイン、台湾で実施された多施設非盲検第 2 相臨床
試験において、PCV13 と比較して PCV15 接種後の接種部位の疼痛(55.0% vs 41.4%)
、発赤(9.8% vs
5.6%)
、倦怠感(23.5% vs 13.9%)
、筋肉痛(17.7% vs 11.1%)の頻度が高いとの報告がある 123。
米国とスウェーデンで健常または基礎疾患の安定した 18 歳以上の成人を対象に実施された無作為割付二
重盲検第 3 相臨床試験によると、PCV20 と PCV13 では接種後の局所反応及び全身の有害事象に差はな
23