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【報告(7)資料7】令和6年災害検証報告書 (38 ページ)

公開元URL https://www.nga.gr.jp/conference/r07/post_5.html
出典情報 全国知事会議(7/23、7/24)《全国知事会》
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岐阜県

令和6年1月23日からの大雪
課題:車両滞留事案に対応するための連絡体制強化
被害の状況

○気象概況
1 月 23 日から 25 日にかけて、本州の上空約 5,500m に氷点下 40 度以下のこの
冬一番の寒気が流れ込んだ影響で、冬型の気圧配置が強まり、県内では山地を中
心に平地でも大雪となった。関ケ原町では、3 時間降雪量、6 時間降雪量、12 時
間降雪量が観測史上 1 位(1997 年から観測開始)を記録。
名神高速道路岐阜羽島 IC から栗東湖南 IC 間(上下線)が最大 34 時間通行止
めとなった。
○被害
・名神高速道路 関ヶ原 IC 付近を先頭に車両の滞留が発生(1月 24 日~25 日)
方向

最大滞留数

滞留時間

原因

下り線

6.6km・約 700 台

1月 24 日 9 時頃から
1月 25 日 4 時頃まで

大型貨物車のスタック

上り線

5.5km・約 500 台

1月 24 日 10 時頃から
23 時 30 分頃まで

関ケ原 IC 出口への交通
集中等による渋滞

・物的被害 なし
・人的被害 重傷 1 人、軽傷 1 人 ※車両滞留事案以外で発生、除雪作業中によるもの
都道府県で講じた(講じてきた)対応
○1月 23 日に気象台と合同で説明会を開催、注意喚起
○自衛隊へ災害派遣要請(約 300 名で除雪作業に従事)
○災害救助法 関ケ原町(4号適用)
○滞留車両への支援 職員 77 名が食料品の配布(荷下ろし等含む)を実施
○避難所支援 関ケ原町が開設した避難所に職員 3 名派遣
〇給油支援の準備
検証結果(効果的な取組と課題)
○車両滞留の兆候を発見して以降、NEXCO 中日本、中部地方整備局等から情報収集
を開始し、庁内関係部署へ情報提供を実施したことで、NEXCO 中日本からの車両
滞留に係る支援要請に速やかに対応できた。
○一方、NEXCO 中日本が把握していた車両滞留情報が県に伝わるのが遅れたこと、
県と NEXCO 中日本の現場責任者間の連携に時間を要したことなど、連携面で課題
があり、後日担当者会議の場を設け意見交換を行っている。
各都道府県で共有すべき教訓や国等への要望事項
○車両滞留の防止には、大雪が見込まれる際の不要不急の外出を控えていただくこ
と、冬用タイヤの装備が必須であることを適宜情報発信することが必要。
○車両の滞留を防ぐため、道路の予防的通行止めの実施など、早めの対応が必要。
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