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【報告(7)資料7】令和6年災害検証報告書 (14 ページ)
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公開元URL | https://www.nga.gr.jp/conference/r07/post_5.html |
出典情報 | 全国知事会議(7/23、7/24)《全国知事会》 |
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令和6年7月 25 日からの大雨
山形県
課題:治水対策の推進について
被害の状況
○ 令和6年7月 25 日からの大雨では、3名の人命が失われたほか最上地域・庄内
地域を中心に広範囲で家屋、農地及びライフラインに被害を受けた。
○ 最上川では、7箇所で観測史上最高水位を記録したほか、4箇所で計画高水位
を超過した。戸沢村蔵岡では最上川からの越水により、地区のほとんどの家屋
が床上浸水した。酒田市では最上川が氾濫危険水位を超え、もし堤防が決壊し
ていれば1万戸を超える建物浸水等、さらに甚大な被害が発生するところであ
った。
○ 県管理河川においても、3河川3箇所で越水、19 河川 29 箇所で溢水、2 河川5
箇所で破堤、202 河川 1,053 箇所で護岸損壊等の施設災害が発生した。
都道府県で講じた(講じてきた)対応
【講じてきた対応】
○ 令和2年7月豪雨、令和4年8月大雨等を踏まえ、国交省や関係市町村ととも
に、ハード・ソフト一体となった流域治水を推進。
(ハード対策) 河川整備や堆積土砂・支障木の撤去等を集中的・計画的に実施
(ソフト対策) 流域治水協議会等を通じた国、県、市町村との情報共有、メディ
アとの連携強化、洪水浸水想定区域追加指定、水位計・簡易カメラの設置によ
る確実な避難行動への支援及び可搬式ポンプの配備等を推進
【7月 25 日からの大雨を受けて講じた対応】
○ 最上川とその支川において、国土交通省、県、市町村等が連携して「最上川下
流・中流緊急治水対策プロジェクト」を策定・公表し、河道掘削や堤防強化等
の緊急対策の集中的な実施、戸沢村の集団移転等を推進
○ 二級水系として全国二例目となる「日向川水系・月光川水系緊急治水対策プロ
ジェクト」を立ち上げ、治山、砂防(砂防えん堤、流木止め等)との連携を強
化するとともに、進捗を県民に「見える化」。プロジェクトの柱となる荒瀬川の
復旧・復興について、県では、被災個所の復旧に加え、拡幅、河道掘削等によ
り安全を確保する「改良復旧」を実施
○ 県管理河川では、河道に大量の土砂が堆積したことから、撤去のための補正予
算を編成し、被災前の流下能力の早急な回復を図る。
検証結果(効果的な取組と課題)
【効果的な取組】
○ 河川の堆積土砂・支障木を撤去した箇所では、浸水被害が発生していない等の
効果がみられた。
○ 水位計・簡易カメラや市町村長へのホットライン(国・県合わせて 100 回)等、
これまで整備した避難行動のための仕組みが有効に活用された。
【明らかになった課題】
○ 最上川では、令和2、4、6年に計画高水位を超過し、洪水のたびに雨量が増
加していることから、今後も気候変動による豪雨災害の激甚化、頻発化が進む
ことが懸念される。
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山形県
課題:治水対策の推進について
被害の状況
○ 令和6年7月 25 日からの大雨では、3名の人命が失われたほか最上地域・庄内
地域を中心に広範囲で家屋、農地及びライフラインに被害を受けた。
○ 最上川では、7箇所で観測史上最高水位を記録したほか、4箇所で計画高水位
を超過した。戸沢村蔵岡では最上川からの越水により、地区のほとんどの家屋
が床上浸水した。酒田市では最上川が氾濫危険水位を超え、もし堤防が決壊し
ていれば1万戸を超える建物浸水等、さらに甚大な被害が発生するところであ
った。
○ 県管理河川においても、3河川3箇所で越水、19 河川 29 箇所で溢水、2 河川5
箇所で破堤、202 河川 1,053 箇所で護岸損壊等の施設災害が発生した。
都道府県で講じた(講じてきた)対応
【講じてきた対応】
○ 令和2年7月豪雨、令和4年8月大雨等を踏まえ、国交省や関係市町村ととも
に、ハード・ソフト一体となった流域治水を推進。
(ハード対策) 河川整備や堆積土砂・支障木の撤去等を集中的・計画的に実施
(ソフト対策) 流域治水協議会等を通じた国、県、市町村との情報共有、メディ
アとの連携強化、洪水浸水想定区域追加指定、水位計・簡易カメラの設置によ
る確実な避難行動への支援及び可搬式ポンプの配備等を推進
【7月 25 日からの大雨を受けて講じた対応】
○ 最上川とその支川において、国土交通省、県、市町村等が連携して「最上川下
流・中流緊急治水対策プロジェクト」を策定・公表し、河道掘削や堤防強化等
の緊急対策の集中的な実施、戸沢村の集団移転等を推進
○ 二級水系として全国二例目となる「日向川水系・月光川水系緊急治水対策プロ
ジェクト」を立ち上げ、治山、砂防(砂防えん堤、流木止め等)との連携を強
化するとともに、進捗を県民に「見える化」。プロジェクトの柱となる荒瀬川の
復旧・復興について、県では、被災個所の復旧に加え、拡幅、河道掘削等によ
り安全を確保する「改良復旧」を実施
○ 県管理河川では、河道に大量の土砂が堆積したことから、撤去のための補正予
算を編成し、被災前の流下能力の早急な回復を図る。
検証結果(効果的な取組と課題)
【効果的な取組】
○ 河川の堆積土砂・支障木を撤去した箇所では、浸水被害が発生していない等の
効果がみられた。
○ 水位計・簡易カメラや市町村長へのホットライン(国・県合わせて 100 回)等、
これまで整備した避難行動のための仕組みが有効に活用された。
【明らかになった課題】
○ 最上川では、令和2、4、6年に計画高水位を超過し、洪水のたびに雨量が増
加していることから、今後も気候変動による豪雨災害の激甚化、頻発化が進む
ことが懸念される。
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