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経済財政運営と改革の基本方針2025 ~「今日より明日はよくなる」と実感できる社会へ~(令和7年6月13日閣議決定) (51 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2025/decision0613.html
出典情報 経済財政運営と改革の基本方針2025(6/13)《内閣府》
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(4)戦略的な社会資本整備の推進
(持続可能なインフラマネジメントとまちづくりの高度化)
埼玉県八潮市の道路陥没事故を踏まえ、進行するインフラ老朽化に対して、緊急性や経
済的・社会的影響等を勘案し、優先順位を明らかにして対策を進める。広域的・戦略的な
インフラマネジメントの実施、新技術・データの活用、事業者間や官民の連携促進により、
予防保全型への本格転換や維持管理の高度化・効率化、地域の将来像を踏まえた集約・再
編や公的ストックの適正化を推進するとともに、老朽化対策の効果の見える化を進める。
受益者負担や適切な維持管理の観点から、財源対策について検討を行う。
立地適正化計画による取組を充実させるとともに、災害に強い国土・地域づくりの観点
も踏まえて広域的な都市圏のコンパクト化を進める。エリア価値向上に向けた地域に根ざ
す国公有財産の戦略的マネジメントを進める。不動産IDへの位置情報の付与や3Dモデ
ル(建築BIM261、PLATEAU)の連携の取組を進め、建築・都市のDXを進展させ、まちづ
くり・防災の高度化や新ビジネス創出を進める。
(公共投資の効率化・重点化)
引き続きi-Construction 2.0を推進し、建設現場の自動化・省人化を進めるとともに、
女性・外国人を始め多様な人材の活躍を推進し、建設業の担い手の確保・育成に取り組む。
インフラデータの分野横断的な整備・オープン化262を進め、インフラDXを加速する。
災害の激甚化・頻発化、インフラ老朽化の更なる進行の中で、社会資本が将来にわたっ
て機能を発揮するとともに、民間事業者が安心して設備投資263や人材育成を行うことがで
きるよう、中長期的な見通しの下、安定的・持続的な公共投資を推進しつつ、戦略的・計
画的な取組を進める。その際、労務費確保の必要性や近年の資材価格の高騰の影響等を考
慮しながら適切な価格転嫁が進むよう促した上で、今後も必要な事業量を確保しつつ、実
効性のあるPDCAサイクルを回しながら社会資本整備を着実に進める。
(PPP/PFIの推進)
公共サービスを効率的・効果的に提供するPPP/PFIについて、改定アクションプ
ラン264に掲げる目標を着実に達成することを目指し、ウォーターPPP等の重点分野にお
ける伴走支援体制の構築や、検討手続の効率化・検討期間の短縮化を推進する。民間企業
の努力や創意工夫により適正な利益を得られる環境の構築、分野横断型・広域型の案件形
成の促進、空き家等の既存ストックを活用するスモールコンセッション、地域プラットフ
ォームを活用した官民の連携強化に取り組む。
(持続可能な土地及び水資源の利用・管理)
持続可能な土地の利用・管理の実現に向け、非宅地化を含む土地利用の円滑な転換に取
り組む。地方公共団体への後押しを含め、防災性向上や地方創生に資する空き家対策につ
いて、改修・流通促進などの総合的な取組と、相続・住所氏名変更登記義務化の周知・体
261

Building Information Modelingの略称。関係者のデータ共有等により建設生産・管理システム全体を効率化。
国土交通データプラットフォームや、データ整備・利活用によりEBPM・ビジネス創出に取り組むProject LINKS等。
資機材としての作業船の確保を含む。
264
「PPP/PFI推進アクションプラン(令和7年改定版)」(令和7年6月4日民間資金等活用事業推進会議決定)。
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