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会議資料 (261 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
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経済的に自立していない大学生同士が性行為をしている時にコンドームが外れてしまった、身体が弱く妊娠出産に耐えられない人、何も
非がないのに強姦魔に目をつけられたというだけでレイプされ、尊厳を踏み躙られた上、妊娠の可能性まで考えなければならない人、そ
のような人達でも薬局に行って簡単に手に入れられるようになるべきだ。
性が乱れる?
性が乱れてる人は最初から乱れている!OTC 化したからといって乱れは増えない!
安易な使用がある?
望まぬ妊娠を防ぐためなら安易に使用できた方が良い。しかもすぐに飲んだ方が避妊できる確率も上がる。そして着床前のことだから中
絶と違ってそこに配慮すべき胎児はいない!
パートナーの同意を得ずに使用する可能性がある?
妊娠出産によるリスクを全て背負う私達女性に決定権を持たせてくれ!私達の人生に!命に関わることなんだ!!
WHO に は 必 須 医 薬 品 リ ス ト ( WHO Model List of Essential Medicine ) が あ り 、 現 在 は 2023 年 の 第 23 版
(https://www.who.int/publications/i/item/WHO-MHP-HPS-EML-2023.02)が使われています。このリストに掲載される薬は、安全性と効能が
十分に確認されており、できる限りアクセスを良く提供すべき薬だとされています。
たとえば、日本では処方薬とされている緊急避妊薬レボノルゲストレル(製品例:ノルレボ、レボノルゲストレル錠)および製薬会社の
研修を受けており有床の医療施設で働く母体保護法指定医しか処方できないように制限がかけられているミフェプリストンとミソプロス
トール併用の経口中絶薬(製品名:メフィーゴパック)は、上記リストに掲載されている薬です。そのため、これらの薬には、日本の現
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状のように厳しい制限をかける必要はなく、むしろ安価にアクセス良く提供されるべき薬です。
一方、このたび厚労省が迅速な OTC 化を進めようとしている勃起不全治療薬タダラフィルは、添付文書に「死亡例を含む心筋梗塞等の重
篤な心血管系等の有害事象が報告されている」とあり、「注意 - 医師等の処方箋により使用すること」と明記されているほど安全性が懸
念されている薬です。そのような薬を拙速に OTC 化するのは常軌を逸しています。
今の日本のセクシュアル・ヘルスケアの領域で、OTC 化を急ぐべきなのは、第一に緊急避妊薬の方であると考えます。また経口中絶薬に
ついても、もっと使用条件を緩和すべきです。これらを差し置いて勃起不全治療薬を OTC 化するのは、科学的にも医療的にも不合理で
す。
タダラフィルのスイッチ OTC 化に反対します。

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タダラフィルは ED 治療薬として使用されるものであり、緊急時に投与するものではありません。また、心血管系障害の有無をはじめと
する既往歴等の調査が必要な薬であり、その性質から、OTC 化はなじまないと思います。
緊急避妊薬のレボノルゲストレルは、避妊成功率を高めるために、性交後 72 時間以内にできるだけ早く服用することが必要とされる薬で

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