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会議資料 (114 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
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30.9%であり約1,400万人の男性が罹患しているとされている


多くのED患者がいるにもかかわらず、全国の30~79歳の既
婚男女(男性2034人、女性1820人より回答)の調査では、
ED男性のうち医療機関に相談した者ははわずか4.8%であっ
たとの報告もある (白井將文ほか、勃起障害及びその治療に関する一般市
民意識調査、日泌尿会誌92(7), 2001)

【適正使用の観点から】


適正使用ガイドが準備され、併用薬(硝酸剤等)、現病歴・既
往歴(心血管系障害等)の有無の確認が必要となる



個人輸入シアリスの真正性に関する研究にて、45 製品中 9 製
品(20%)が真正品、32 製品(71%)が模造品との報告がある
(厚生労働科学 研究データ ベース,インタ ーネットを 通じて国際流通 する医薬
品の保健衛生と規制に関する調査研究 2014)。



現在横行している個人輸入や美容医療における 個人輸入 ED
治療薬処方の背景には、正規 ED 治療薬の入手困難さがある
と考えており、スイッチ OTC 化により正規品へアクセスしや
すくすることで、個人輸入の模造品による健康被害のリスク
を減らすことができると考える。

【スイッチ化した際の社会への影響の観点から】


EDはパートナーとの関係性の悪化につながるリスクであり、
『「EDは夫婦関係に影響する」「この問題に対して解決策を
見つけたいがどこで情報を得ればよいのか分からない」との
意見も比較的多く、夫婦関係改善のためにED治療に踏み込む
かどうすべきか迷っている男性の状況もうかがえた』との報
告がある (丸茂健ほか、日本における性生活の現状と ED治療の検討、日本性
機能学会雑誌22(3),277-285, 2007)



本邦では夫婦6組に一組が不妊に悩んでいるとされる。その原
因の半分は男性側にあると言われ、EDも原因に含まれる。し
かし、本邦の不妊治療は女性主体であり、男性側に原因があ
った場合でも専門に診察できる施設は非常に少なく、患者も
なかなか受診しないというのが現状である(我が国における男性不
妊に対する検査・治療に関する調査研究:厚生労働省子ども・子育て支援推進調
査研究事業. 2015)

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