よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


後発医薬品の安定供給の確保及び持続可能な産業構造に向けた開発促進策の立案に資する研究(2026年3月) (6 ページ)

公開元URL
出典情報 後発医薬品の安定供給の確保及び持続可能な産業構造に向けた開発促進策の立案に資する研究(2026年3月)《地域医療基盤開発推進研究事業》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

粉末剤における放出性の同等性要求
の高さ等が具体的に指摘された。ま
た、原薬の問題として、原薬特許(結
晶形関連の特許を含む)回避の困難
さや、日本市場限定成分を安価で供
給可能な原薬供給メーカーの不足も
課題として挙げられた。
③ 薬事規制・臨床試験関連のハードル
患者を対象とする BE 試験や長期臨
床試験、PD 試験、複数規格での臨床
試験が要求される場合、開発コスト
が大幅に増加し開発困難となる事例
が示された。日本独自の規制要件(BE
試験の要求水準、原薬・添加剤の規格、
安定性試験の繰り返し回数等)に合
わせるための追加コストや工数も課
題とされた。また、FDA の Product
Specific Guidance(PSG)に相当す
る品目別ガイダンスの不足も指摘さ
れた。
④ 流通・管理コストの課題
特に麻薬・覚醒剤原料や副作用の観
点から適正使用に特に注意が必要な
製剤については、医師・薬剤師・弁護
士等で構成される委員会の設置や、
市販後の流通管理システム構築・維
持に多大な費用がかかるため、後発
品単独での採算が見込めないケース
があることが示された。個装箱サイ
ズが大きく倉庫・物流コストが高い
品目等も、薬価に対して変動費の割
合が高く、不採算品となるリスクが
指摘された。
⑤ 競合および制度的な不確実性
また、複数の製品で承認取得後に薬
価収載・上市されない AG が存在し、
上市の有無や時期の不明確さと、そ
れに伴う安定供給念書対応を含めた
生産計画立案の困難さが、後発品の
開発・参入を抑制している実態が確

3

認された。なおこの問題は、令和 8 年
度薬価制度改革として示された、一
定の AG の新規収載時薬価を先発品
と同額とする見直しによる、インセ
ンティブ構造の変化を通じた改善が
期待される。
(2) アンケート調査の結果
アンケート調査には 124 社から回答が得
られた。事業形態別では、後発医薬品の製造
販売が中心(内資)が 47 社(37.9%)と最
多であり、次いで新薬と後発医薬品の両方が
43 社(34.7%)、OTC 医薬品が中心 9 社
(7.3%)と続いた。年間売上高は、10〜50
億円が 27 社(21.8%)と最多であり、10 億
円未満が 24 社(19.4%)であった。後発医
薬品品目数は 1〜10 品目が 73 社(58.9%)
と最多であった。

① 開発断念・未上市の実態
過去 5 年(2020〜2024 年度)にお
いて、後発医薬品の開発断念または
上市見送りの経験について尋ねた
ところ、「ある」と回答した企業は
52 社(41.9%)であった。また、開
発断念経験のある企業(52 社)の
うち、いわゆる「ジェネリック・ド
ラッグ・ロス」(先発品の市場規模
が大きいにもかかわらず後発品が
未開発、欧米では後発品があるが国
内未導入等)に該当する品目の開発
断念・未上市の経験については、
「あ
る」が 11 社(17.7%)であった。
② 開発断念・未上市の理由
開発断念・上市見送りの経験がある
企業(52 社)を対象に、要因の大区
分について 5 段階評価(5:常に強
く影響する〜1:全く影響しない)
で調査した結果、影響度が最も高か
ったのは「市場性・採算性の問題」