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資料1 財政総論 (29 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20251105zaiseia.html
出典情報 財政制度分科会(11/5)《財務省》
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国債格下げの民間企業への影響
○ 海外格付会社が付与した現在の日本の国債格付けは、G7の中ではイタリアに次いで低い。また、過去に通貨危機を経験した
韓国よりも低い状況。
○ 民間企業の格付は、所在する国の国債格付の影響を受けるとされる。実際に、過去、日本国債が格下げされた際には、日本国
債と同水準の格付だった民間企業の4割~5割が同時期に格下げされている。
○ これは、いわゆるソブリン・シーリングという考え方とも整合的な動きとみられるが、民間企業の信用格付は、当該企業が発行する社
債の金利に影響を与えること等を通じ、企業の資金調達コストに影響(注)を与える。
(注)海外金融機関はシングルA以上の債券しか適格担保として受け入れない。そのため、国債の格付けがトリプルBになると、金融機関が国際
的な金融機関取引において日本国債を担保としている場合、追加担保を請求されたり、担保としての受入れを拒否されたりする事態が起き、海
外からの資金調達が困難になる。その結果、企業の資金調達コストが上昇する。

日本企業の社債も
同時に格下げ(※)

国債格下げ
銀行社債も
格下げ

貸出に慎重に
外貨調達が困難に

国債金利↑

銀行の貸出金利↑

社債調達金利↑
海外等から投資↓
企業経営に悪影響

中小企業含め
企業の資金調達に影響

<主要国の国債格付け>
Moody’s

S&P

Fitch

Aaa/AAA

独、加

独、加



Aa1/AA+





米、加

Aa2/AA



英、韓

Aa3/AA-

英、仏

A1/A+

日本

英、韓

日本、仏

A2/A



A3/A伊

Baa2/BBB

(出所)各社HP

・ AA → AA-(2011年1月27日、S&P社による格下げ)
AA社数:22社(1/1時点)→11社(2/1時点)

日本

Baa1/BBB+

Baa3/BBB-

(※)過去の日本国債格下げ時には民間企業の社債格付も
同様に格下げ





・ AA- → A+(2015年9月16日、S&P社による格下げ)
AA-社数:30社(9/1時点)→18社(10/1時点)

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