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【資料2-3】厚生労働科学研究の成果に関する評価(案)(令和6年度報告書) (40 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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令和6年度長寿科学政策研究事業「成果に関する評価」
(93,562 千円)
1.研究事業の概要
本研究事業は高齢者の生活の質の維持・向上、健康寿命の延伸、介護予防や重度化防止
の手法、及びそれらを効果的・効率的に提供できる体制・手法の開発等を目的としてい
る。
2.研究事業の成果
「介護事業所における情報の安全管理に関するガイドライン(案)作成のための調査研
究」において、介護事業所の情報管理の実態調査を行い、その結果と先行研究や情報管
理に関連するガイドライン等に基づいて、「介護事業所における情報安全管理の手引
き」が作成された。また、「訪問看護サービスの安全管理に係る多角的・科学的エビデ
ンス構築」においては、訪問看護サービスでの事故・インシデントとその把握システム
の実態を調査し、令和7年度にガイドラインの策定、事業所向けの研修教材の作成を予
定している。
3.成果の評価
高齢者に特有の疾患、病態(フレイル、サルコペニア等)に着目し、高齢者の生活の質
を維持・向上、ひいては健康寿命延伸にも寄与する研究成果、政策を効果的に推進でき
るよう多様なニーズに対応できる介護サービスの充実や保険者である自治体等が科学的
根拠に裏付けられた介護予防事業の展開ができるよう、課題を乗り越える研究成果を創
出し、我が国の介護分野における政策上の課題解決に貢献した。また政策に反映できる
質の高いエビデンスを創出できるよう、事前評価委員によって計画・目標・実施体制な
どの妥当性を踏まえた上で審査、採択されていた。研究期間中も中間・事後評価委員会
での第三者評価による進捗管理が実施されていた。介護事業所における情報安全管理の
手引きは、介護事業所において個人情報の漏えい等のリスク管理に貢献するものであ
る。また、訪問看護サービスの安全管理に対するガイドライン作成は、訪問看護サービ
スの事故防止に貢献するものであり、有効性は高い。
4.改善すべき点及び今後の課題
本研究事業では、当初の目的及び計画に沿って取組を実施できた。引き続き、高齢者に
特有の疾患、病態(フレイル、サルコペニア等)に着目し、高齢者の生活の質を維持・
向上、ひいては健康寿命延伸にも寄与する研究成果を創出し、介護予防や重度化防止に
貢献する標準的手法や限られた資源の中で効果的・効率的にサービス提供できる体制・
手法等の開発を推進する必要がある。また科学的な視点からのみならず、今後の審議会
等での議論や最新の制度改正等も踏まえた上で研究に取り組まなくてはならない。今後
の課題としては、安全性を含む質の高い介護サービスの提供及び第 10 期介護保険事業
(支援)計画の策定に向けて、PDCA サイクルの好循環を推進するために、科学的介護情
報システム(LIFE)等を活用し、エビデンスに基づく指標開発及び介入手法の標準化を
実施していく必要がある。
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(93,562 千円)
1.研究事業の概要
本研究事業は高齢者の生活の質の維持・向上、健康寿命の延伸、介護予防や重度化防止
の手法、及びそれらを効果的・効率的に提供できる体制・手法の開発等を目的としてい
る。
2.研究事業の成果
「介護事業所における情報の安全管理に関するガイドライン(案)作成のための調査研
究」において、介護事業所の情報管理の実態調査を行い、その結果と先行研究や情報管
理に関連するガイドライン等に基づいて、「介護事業所における情報安全管理の手引
き」が作成された。また、「訪問看護サービスの安全管理に係る多角的・科学的エビデ
ンス構築」においては、訪問看護サービスでの事故・インシデントとその把握システム
の実態を調査し、令和7年度にガイドラインの策定、事業所向けの研修教材の作成を予
定している。
3.成果の評価
高齢者に特有の疾患、病態(フレイル、サルコペニア等)に着目し、高齢者の生活の質
を維持・向上、ひいては健康寿命延伸にも寄与する研究成果、政策を効果的に推進でき
るよう多様なニーズに対応できる介護サービスの充実や保険者である自治体等が科学的
根拠に裏付けられた介護予防事業の展開ができるよう、課題を乗り越える研究成果を創
出し、我が国の介護分野における政策上の課題解決に貢献した。また政策に反映できる
質の高いエビデンスを創出できるよう、事前評価委員によって計画・目標・実施体制な
どの妥当性を踏まえた上で審査、採択されていた。研究期間中も中間・事後評価委員会
での第三者評価による進捗管理が実施されていた。介護事業所における情報安全管理の
手引きは、介護事業所において個人情報の漏えい等のリスク管理に貢献するものであ
る。また、訪問看護サービスの安全管理に対するガイドライン作成は、訪問看護サービ
スの事故防止に貢献するものであり、有効性は高い。
4.改善すべき点及び今後の課題
本研究事業では、当初の目的及び計画に沿って取組を実施できた。引き続き、高齢者に
特有の疾患、病態(フレイル、サルコペニア等)に着目し、高齢者の生活の質を維持・
向上、ひいては健康寿命延伸にも寄与する研究成果を創出し、介護予防や重度化防止に
貢献する標準的手法や限られた資源の中で効果的・効率的にサービス提供できる体制・
手法等の開発を推進する必要がある。また科学的な視点からのみならず、今後の審議会
等での議論や最新の制度改正等も踏まえた上で研究に取り組まなくてはならない。今後
の課題としては、安全性を含む質の高い介護サービスの提供及び第 10 期介護保険事業
(支援)計画の策定に向けて、PDCA サイクルの好循環を推進するために、科学的介護情
報システム(LIFE)等を活用し、エビデンスに基づく指標開発及び介入手法の標準化を
実施していく必要がある。
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