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【資料2-3】厚生労働科学研究の成果に関する評価(案)(令和6年度報告書) (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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令和6年度

女性の健康の包括的支援政策研究事業「成果に関する評価」
(55,000 千円)

1.研究事業の概要
女性の健康に関して、ライフステージ毎に変化する心身の特性を踏まえ、生涯にわたる
包括的な支援が求められており、本研究事業では、その体制整備を行う。

2.研究事業の成果
○性差にもとづく更年期障害の解明と両立支援開発(令和4~6年度)では、性ホルモ
ンの変化に伴う女性及び男性の更年期症状に関して、症状が日常生活等に与える影響
を明らかにし、性差に着目した両立支援を検討する際の資料が作成された。
○健康寿命延伸に備えた女性の心身の健康支援のための普及啓発に向けた研究(令和5
~7年度)では、ロコモティブシンドロームや認知症など女性の健康寿命を延伸させ
るために解決すべき健康課題を検討する上での基礎情報が収集された。

3.成果の評価
これまで、わが国における女性の健康支援に関する取組は、妊娠・出産や疾病等に着目
して進められてきており、ライフステージごとに変化する女性の心身の特性を踏まえた
取組や、生涯に渡る包括的な支援が十分に行われていない状態であることから、引き続
き体制整備に資する研究を進める必要がある。本研究事業では、医学的・生物学的視点
のみならず社会的背景も踏まえ、若年期から老年期にわたる女性の生涯を通じた健康課
題や切れ目のない健康支援に焦点を当てており、女性のライフコース全体を意識した課
題の検討により、効率的に研究を進めた。研究成果については、女性の健康に係る情報
提供体制、ライフステージに応じた健康評価・フォローアップ体制の整備など、女性の
健康課題に対する政策立案に活用し、女性の直面する身体的・精神的困難の軽減、包括
的な健康支援を図った。

4.改善すべき点及び今後の課題
人生の各段階に応じて心身の状態が大きく変化するという特性を踏まえた、生涯にわた
る女性の健康支援のためには、医学的・生物学的視点のみならず社会的背景も踏まえた
研究課題の設定や、研究課題間の連携も意識し、より効率的な研究体制の整備を進め、
施策への反映を図る必要がある。

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