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【資料2-3】厚生労働科学研究の成果に関する評価(案)(令和6年度報告書) (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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令和6年度
がん政策研究事業「成果に関する評価」
(610,842 千円)
1.研究事業の概要
本研究事業は「第4期がん対策推進基本計画」及び「がん研究 10 か年戦略(第5
次)」を踏まえ、「がん予防」、「がん医療」、「がんとの共生」の観点に立ち、患
者・社会と協働するがん研究を念頭において、がん対策に関するさまざまな政策的課題
を解決する研究、各分野の取組やがん対策全体の評価に資する研究を推進している。
2.研究事業の成果
遺伝性腫瘍の患者及び未発症血縁者に対する医療の標準化に向けて、遺伝性腫瘍多遺伝
子パネル検査等でみられる遺伝性腫瘍に関する病的バリアントについて、開示推奨度や
対応方針をまとめ、診断、治療等、診療を標準化するための指針がとりまとめられた。
アピアランスケアに関する相談支援・情報提供体制の構築に向けて、相談支援や情報提
供の効果・問題点などについて検証し、アピアランスケア実装のためのワークブックが
作成された。一方、希少がん及び小児がんの臨床試験・治験等に関する医療従事者と患
者の情報リテラシーの向上に向けては、一般的な腫瘍内科を受診する患者の情報リテラ
シー向上が成果として得られたが、希少がん・小児がんに特化しての解析については不
十分な成果であった。
3.成果の評価
遺伝性腫瘍に関する患者及び未発症血縁者に対する医療の標準化のためのエビデンス
の整理により遺伝学的検査を臨床現場に広く導入するために必要な遺伝性腫瘍に関する
診断、治療等、診療を標準化するための指針がまとめられた。また、アピアランスケア
に関する相談支援・情報提供体制の構築では、アピアランスケア実装のために必要な内
容を示した成果がまとめられるなど、がん対策を推進する上で必要性・重要性の高い研
究を推進し、着実な成果を上げている。今後も「第4期がん対策推進基本計画」等を踏
まえて、総合的かつ計画的に研究を展開し、がん対策の着実な推進に資するよう本研究
事業を行っていくべきである。また、第4期基本計画に基づく各検討会等における議論
結果や、医療の進展に伴う新たな課題、がん研究の最新動向、医療従事者及びがん患者
をはじめとする国民のニーズを踏まえ、妥当な研究計画・実施体制・目標管理のもと、
効率的に研究が進められ、多くの成果が得られている。
4.改善すべき点及び今後の課題
「第4期がん対策推進基本計画」において掲げられた「がん予防」、「がん医療」、
「がんとの共生」の3本の柱における諸課題の解決に向け、「がん研究 10 か年戦略(第
5次)」を踏まえ、「遺伝性腫瘍に関する患者及び未発症血縁者に対する医療の標準
化」、「アピアランスケアに関する相談支援・情報提供体制の構築」等、一層の研究開
発が必要とされる分野について重点的に推進すべきである。一方、「希少がん及び小児
がんの臨床試験・治験等に関する医療従事者と患者の情報リテラシーの向上」では、希
少がん等を対象とする他研究班との連携が不十分であるなどの課題も見られた。今後、
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がん政策研究事業「成果に関する評価」
(610,842 千円)
1.研究事業の概要
本研究事業は「第4期がん対策推進基本計画」及び「がん研究 10 か年戦略(第5
次)」を踏まえ、「がん予防」、「がん医療」、「がんとの共生」の観点に立ち、患
者・社会と協働するがん研究を念頭において、がん対策に関するさまざまな政策的課題
を解決する研究、各分野の取組やがん対策全体の評価に資する研究を推進している。
2.研究事業の成果
遺伝性腫瘍の患者及び未発症血縁者に対する医療の標準化に向けて、遺伝性腫瘍多遺伝
子パネル検査等でみられる遺伝性腫瘍に関する病的バリアントについて、開示推奨度や
対応方針をまとめ、診断、治療等、診療を標準化するための指針がとりまとめられた。
アピアランスケアに関する相談支援・情報提供体制の構築に向けて、相談支援や情報提
供の効果・問題点などについて検証し、アピアランスケア実装のためのワークブックが
作成された。一方、希少がん及び小児がんの臨床試験・治験等に関する医療従事者と患
者の情報リテラシーの向上に向けては、一般的な腫瘍内科を受診する患者の情報リテラ
シー向上が成果として得られたが、希少がん・小児がんに特化しての解析については不
十分な成果であった。
3.成果の評価
遺伝性腫瘍に関する患者及び未発症血縁者に対する医療の標準化のためのエビデンス
の整理により遺伝学的検査を臨床現場に広く導入するために必要な遺伝性腫瘍に関する
診断、治療等、診療を標準化するための指針がまとめられた。また、アピアランスケア
に関する相談支援・情報提供体制の構築では、アピアランスケア実装のために必要な内
容を示した成果がまとめられるなど、がん対策を推進する上で必要性・重要性の高い研
究を推進し、着実な成果を上げている。今後も「第4期がん対策推進基本計画」等を踏
まえて、総合的かつ計画的に研究を展開し、がん対策の着実な推進に資するよう本研究
事業を行っていくべきである。また、第4期基本計画に基づく各検討会等における議論
結果や、医療の進展に伴う新たな課題、がん研究の最新動向、医療従事者及びがん患者
をはじめとする国民のニーズを踏まえ、妥当な研究計画・実施体制・目標管理のもと、
効率的に研究が進められ、多くの成果が得られている。
4.改善すべき点及び今後の課題
「第4期がん対策推進基本計画」において掲げられた「がん予防」、「がん医療」、
「がんとの共生」の3本の柱における諸課題の解決に向け、「がん研究 10 か年戦略(第
5次)」を踏まえ、「遺伝性腫瘍に関する患者及び未発症血縁者に対する医療の標準
化」、「アピアランスケアに関する相談支援・情報提供体制の構築」等、一層の研究開
発が必要とされる分野について重点的に推進すべきである。一方、「希少がん及び小児
がんの臨床試験・治験等に関する医療従事者と患者の情報リテラシーの向上」では、希
少がん等を対象とする他研究班との連携が不十分であるなどの課題も見られた。今後、
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