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2025年6月12日 全国保険医団体連合会 記者会見資料 (4 ページ)

公開元URL https://hodanren.doc-net.or.jp/wp-content/uploads/2019/09/250612_press.pdf
出典情報 全国保険医団体連合会 記者会見(6/12)《全国保険医団体連合会》
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(5)

2024 年分の賃上げを「実施している」84%

2024 年分の賃上げは 84%・566 件が「実施している」と回答しました。医療機関経営が非常に厳
しい中でも、ベースアップ評価料の対象外となる職員の分も持ち出し対応で賃上げをしている状況
が明らかになりました。
(6) 賃上げを「実施していない」理由
医療機関で賃上げを「実施していない」
(15.6%)理由を自由記述で尋ねています。
「昇給は実施
しているが賃上げは診療報酬改正で原資が確保出来ない」など多数の声が寄せられ、賃上げをした
くても出来ない苦しい状況が伺えます。
(7)

医療機関経営の現状や困りごと

医療機関経営の現状や困りごとについて自由記述で尋ねています。
<スタッフ不足>
医療機関のスタッフ不足が深刻です。他業種の賃上げ水準に届いていない医療機関の給与では、
スタッフを確保することも困難です。スタッフが確保できなければ、診療の縮小、閉院も考えなけ
ればならない状況に医療機関は追い込まれて行きます。
<減収>
物価高騰にもかかわらず、診療報酬の削減、患者減など、いくら頑張っても経営が成り立たない
という悲痛な声が寄せられています。中には、頑張ってきたが、
「もうあきらめたい気持ちだ」とい
う医師・歯科医師の嘆き、
「閉院を考えている」などの声も寄せられています。
<オン資など医療 DX>
オンライン資格確認の導入で経費の増加、スタッフの手がカードリーダーなどのトラブルで取ら
れるなど、本来の診療とはかかわりない業務が医療機関に課されていることについて不満の声が多
数寄せられています。また、
「医療 DX」にかかわる機材の購入・維持費などが物価高騰で苦しんで
いる医療機関経営に拍車をかけています。
(8)

行政等(国、県、市町村)への要望など

行政等への要望を自由記述で尋ねています。
<診療報酬の引き上げ>
「とにかく診療報酬を上げて欲しい」という声が多く、診療報酬の引き上げがなければ、物価高
騰、医療機関の経営、賃上げも現実味がないとの意見が多数です。
地域医療を守り、地域住民が安心して医療を受けることは、医療機関の安定的な経営なしには実
現出来ません。
「分娩を保険で行うことが厳しい、無床化を予定している」
「感染症のパンデミック
に協力できる体力はない」などの記述もありました。医療機関は、想像以上に厳しい状況です。地
域から医療機関が無くなれば、受診抑制を生み、疾病の重症化にも繋がります。医療機関の経営を
安定させ、地域医療を守るために、当アンケート結果も鑑み、診療報酬の期中改定と次回診療報酬
の大幅な引き上げを強く求めます。
以上

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