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2025年6月12日 全国保険医団体連合会 記者会見資料 (37 ページ)

公開元URL https://hodanren.doc-net.or.jp/wp-content/uploads/2019/09/250612_press.pdf
出典情報 全国保険医団体連合会 記者会見(6/12)《全国保険医団体連合会》
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該検査に用いる検査キットは昨今の物品高騰に伴い、経年的に価格が上昇する傾向にあり、
検査キット費用が各種検査料に肉薄する状況である。各種検査に関する評価は、単に検査キ
ット費用のみならず、様々な追加の感染対策等を講じ、危険を顧みず、「疑い」も含めた各種
ウイルスの感染症患者を診療する医療機関の危険手当であることを再認識すべきである。


感染症対策に関する診療報酬上の評価に係るアンケートでは、現状の改善に求めることと
して外来感染対策向上加算・発熱患者等対応加算の引き上げ並びに都度算定可とすること、
各種汎用の感染症検査の引き上げを求める声が多く寄せられています。(感染症対策に関する
診療報酬上の評価に係るアンケートのスライド13)。



外来感染対策向上加算の施設基準が複雑かつ厳しい内容(カンファ受講など)なため、発
熱患者の対応をしているにも関わらず、加算を算定できないといった状況も伺えます(同ス
ライド11、15、17)。



また、小児科ではインフルエンザや新型コロナウイルスに係る検査費用が小児科外来診療
料等に包括されるため、これらの検査を実施する場合に診療内容によっては小児科外来診療
料等の診療報酬に対して「逆ザヤ」となってしまう不合理の声が、「発熱外来対応有り医療機
関」でかつ医療機関の感染症対策に関する診療報酬上の評価について「(あまり)全く評価さ
れていない」と回答した理由の「その他」欄や、自由意見欄に寄せられています(同スライ
ド11、15、17)。



アンケートで得られた結果を踏まえ、要請書項目3、4の改善を強く求めます。

5.特定疾患療養管理料(B000)及び特定疾患処方管理加算(F100、F400)について、脂質
異常症、高血圧症及び糖尿病を対象疾患に戻すこと。
従来の特定疾患療養管理料は幅広い内科系慢性疾患を主病として管理しながらプライマリケ
ア機能を担うという地域医療において内科系診療所が求められる役割に適合した点数であっ
た。しかし 2024 年改定において医療費抑制を目的に患者数の多い高血圧症、糖尿病、脂質異常
症が対象疾患から外され、従来の点数が評価する機能を果たせなくなった。3疾患管理の移行
先とされた生活習慣病管理料(Ⅱ)は、包括範囲が広く幅広い疾患を管理する体制が保障され
ていない。2024 年改定以前の取扱いに戻すことが合理的である。


生活習慣病の医学管理の評価に関する改定影響アンケートでは、今後の脂質異常症、高血
圧症及び糖尿病の3疾患の管理に当たり政府に望む対応について「当該疾患を特定疾患療養
管理料・特定疾患処方管理加算の対象に戻す」との回答が最も多い結果となりました(生活
習慣病の医学管理の評価に関する改定影響アンケートのスライド13)。



生活習慣病管理料を算定する医療機関が感じた不合理の影響では「生活習慣病の包括範囲
が広すぎる」との回答が最多であったほか、関連して「包括される点数分の費用の持ち出し
を懸念する」声が多く寄せられました。(同スライド11)。



生活習慣病管理料を算定する医療機関が感じた不合理の影響での「その他」の回答や自由
意見欄では、3疾患を主病とすることのみを以て、当該患者が罹患する3疾患以外で個別に
医学的な管理を行っても評価されないことへの不合理を訴える声が多く寄せられています
(同スライド12、14)
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