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資料1-2-10診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (69 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 「先天異常症候群のライフステージ全体の自然歴
と合併症の把握:Reverse phenotyping を包含したアプローチ」研究班
研究代表者 慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センター 教授 小崎健次郎

<診断基準>
1)有馬症候群
Definite、Probable を対象とする。
A.主要症状
①重度の精神運動発達遅滞
②乳幼児期から思春期に生ずる進行性腎機能障害
③病初期からみられる視覚障害(網膜部分欠損などを伴うことがある)
④顔貌の特徴:眼瞼下垂(片側あるいは両側性で症状の変動があることがある。)、眼窩間解離、鼻根扁平、
または大きな口を伴うことがある。
B.検査所見
①頭部 CT、MRI 所見での神経放射線学的異常:Molar Tooth Sign(MTS)を有する脳幹もしくは小脳虫部の
形形成異常、または MTS はないが小脳虫部の形成異常がある。
成異常、または MTS はないが小脳虫部の形成異常がある。
②血液検査:貧血、高 BUN、高クレアチニン血症
③尿検査:低浸透圧尿、高β2マイクログロブリン尿、NAG 尿
④網膜電位網膜電図(ERG)検査:反応消失または著減
⑤腎 CT、MRI、超音波検査:多発性腎嚢胞
⑥腎生検:ネフロン癆
⑦腹部エコー検査:脂肪肝、肝腫大、肝硬変などの肝障害
C.鑑別診断
以下の疾患を鑑別する。
ジュベール症候群、セニオール・ローケン症候群、COACH 症候群
D.遺伝学的検査

CEP290 遺伝子の原因遺伝子に変異を認める。
<診断のカテゴリー>
Definite:(1)Aの4項目全て+かつB①を満たし、Cを除外したもの
(2)A①および A②またはA④、かつB①およびB②からB⑦までの検査所見4項目以上を満たし、D
を満たすもの
Probable:A①およびA④+、かつB①およびB②からB⑦までの検査所見4項目以上を満たし、Cを除外した
もの

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