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資料1-2-10診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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2)ランドウ・クレフナー症候群
A.症状
1.発症前の発達は正常。
2.聴覚失認、語聾などの聴覚言語障害が思春期まで(概ね2~10 歳)に発症。
3.言語能力の退行(感覚失語、時に全失語にいたる)。一部の症例では一過性の改善を示すこともある。
4.てんかん発作の合併は 70~80%で、発作頻度は少ない。多くは焦点性発作を呈する。
5.認知障害、行動障害を伴うこともある。
B.検査所見
1.脳波検査では棘波、棘徐波を、両側性、全般性に認める。焦点性異常の側性は一定せず、多焦点を呈
することが多く、局在は側頭葉が高頻度である。徐波睡眠期はてんかん性発射の頻度が増し、両側性棘
徐波が持続して、徐波睡眠期の 85%以上を占めることもある。
2.頭部画像検査では視察的評価における形態的な異常を認めないが、機能検査により非対称性、側頭
葉の異常が認められることがある。
3.神経心理検査で聴覚失認、言語障害を認める。
C.鑑別診断
中心-側頭部棘波を伴う良性小児てんかん、レノックス・ガストー症候群、側頭葉てんかんを鑑別する。非
てんかん性疾患としては、末梢性難聴、心理的要因、脳血管障害後遺症などによる失語症、自閉症などと
鑑別する必要がある。
D.診断のカテゴリー
発達が正常な児童にA.症状2、3を認め、B.検査所見1で確定する。

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