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【資料3-3】令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(三次)(案) (49 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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EA-1
公募研究課題
(1)研究課題名
がん診療における医療用ラジオアイソトープを活用した医療提供体制の構築に関する研
究(25EA0901)
(2)目標
がんの診断・治療において、医療用ラジオアイソトープ(Radioisotope:RI)を用いた
技術は近年著しく進歩している。診断と治療を合わせて行う考え方や、その手法である
「セラノスティクス」が注目されており、医療用ラジオアイソトープを用いた核医学治療
への期待が高まっている。「医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプラ
ン」(令和4年5月、内閣府原子力委員会決定)において、今後 10 年の間に実現すべき
目標のひとつに、核医学治療の医療現場での普及が掲げられている。また、「経済財政運
営と改革の基本方針 2025」(令和7年6月、閣議決定)においても、本アクションプラ
ンに基づく取組を推進するとされ、医療現場での RI 利用促進に向けた制度・体制の整備
が求められている。ヨウ素-131(I-131)による甲状腺がん治療のほか、近年では、ルテ
チウム-177(Lu-177)による前立腺がん治療や神経内分泌腫瘍治療への応用、アクチニウ
ム-225(Ac-225)やアスタチン-211(At-211)を用いた次世代治療の研究開発が進んでい
る。しかし、こうした先端的医療の導入・普及に必要な医療提供体制、すなわち実施可能
な施設の整備、人材確保・育成、診療連携体制、患者への情報提供や相談支援の仕組み等
については十分に検討されていない。
本研究は、がん領域における RI を用いた質の高い医療の円滑な提供を可能にする体制
の整備方策を明らかにし、持続可能な提供体制の確保に資する科学的知見を得ることを目
的とする。
(3)求められる成果
・Lu-177、I-131 等、放射線核種ごとの国内での RI 治療の実態把握
・RI 治療の需要推計(1日あたりの平均入院患者数等)
・がん診療連携拠点病院等における RI 治療施設の排水・排気設備等の実態把握
・Ac-225、At-211 等の相互の開発状況を見据えた今後の各放射線核種の医療需要推計
・国外における RI 治療薬の開発状況や RI 治療の実態把握
・特別措置病室等を活用した好事例の把握や院内体制整備マニュアルの作成
・がんの RI 診療に必要な人材(医師・薬剤師・看護師・放射線技師等)の育成・確保に向
けたプログラムの開発
・RI 治療を行うための体制整備に必要なコスト構造に関する実態把握
・RI 治療を必要とする患者に対する医療機関間の紹介体制・情報共有の好事例の収集
・RI 治療に係る患者、医療機関に対する適切な情報提供資材の開発
(4)研究費の規模等
研究費の規模:
1課題当たり年間
最大 15,000 千円程度(間接経費を含む)
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公募研究課題
(1)研究課題名
がん診療における医療用ラジオアイソトープを活用した医療提供体制の構築に関する研
究(25EA0901)
(2)目標
がんの診断・治療において、医療用ラジオアイソトープ(Radioisotope:RI)を用いた
技術は近年著しく進歩している。診断と治療を合わせて行う考え方や、その手法である
「セラノスティクス」が注目されており、医療用ラジオアイソトープを用いた核医学治療
への期待が高まっている。「医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプラ
ン」(令和4年5月、内閣府原子力委員会決定)において、今後 10 年の間に実現すべき
目標のひとつに、核医学治療の医療現場での普及が掲げられている。また、「経済財政運
営と改革の基本方針 2025」(令和7年6月、閣議決定)においても、本アクションプラ
ンに基づく取組を推進するとされ、医療現場での RI 利用促進に向けた制度・体制の整備
が求められている。ヨウ素-131(I-131)による甲状腺がん治療のほか、近年では、ルテ
チウム-177(Lu-177)による前立腺がん治療や神経内分泌腫瘍治療への応用、アクチニウ
ム-225(Ac-225)やアスタチン-211(At-211)を用いた次世代治療の研究開発が進んでい
る。しかし、こうした先端的医療の導入・普及に必要な医療提供体制、すなわち実施可能
な施設の整備、人材確保・育成、診療連携体制、患者への情報提供や相談支援の仕組み等
については十分に検討されていない。
本研究は、がん領域における RI を用いた質の高い医療の円滑な提供を可能にする体制
の整備方策を明らかにし、持続可能な提供体制の確保に資する科学的知見を得ることを目
的とする。
(3)求められる成果
・Lu-177、I-131 等、放射線核種ごとの国内での RI 治療の実態把握
・RI 治療の需要推計(1日あたりの平均入院患者数等)
・がん診療連携拠点病院等における RI 治療施設の排水・排気設備等の実態把握
・Ac-225、At-211 等の相互の開発状況を見据えた今後の各放射線核種の医療需要推計
・国外における RI 治療薬の開発状況や RI 治療の実態把握
・特別措置病室等を活用した好事例の把握や院内体制整備マニュアルの作成
・がんの RI 診療に必要な人材(医師・薬剤師・看護師・放射線技師等)の育成・確保に向
けたプログラムの開発
・RI 治療を行うための体制整備に必要なコスト構造に関する実態把握
・RI 治療を必要とする患者に対する医療機関間の紹介体制・情報共有の好事例の収集
・RI 治療に係る患者、医療機関に対する適切な情報提供資材の開発
(4)研究費の規模等
研究費の規模:
1課題当たり年間
最大 15,000 千円程度(間接経費を含む)
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