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【資料3-3】令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(三次)(案) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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Ⅵ.各公募研究課題の概要等
AC


臨床研究ICT基盤構築・人工知能実装研究事業

研究事業の概要

(1)背景
健康・医療・介護・福祉分野の大規模データの分析は、医療の質の向上・均てん化や日本
発の医療技術の開発に必要なエビデンスを提供するものである。しかし、医療機関や研究機
関、行政等の個々の主体が管理するデータの互換性が十分でなく、その活用が進んでいな
い。
また、膨大な健康・医療分野のデータの収集・解析によって、予防・健康管理に向けた効果
的なサポートを国民が身近で受けられる環境を整備するとともに、個人に最適な健康管理・診
療・ケアを実現する基盤を整備する必要がある。
平成 30 年より「保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアム」(以下「コンソーシアム」)
が設置され、健康・医療・介護分野における医療情報を連結した ICT システム構築や AI 実
装に向けた取組みが進んでいる。令和4年度には AI の社会実装の充実に向けた「AI 戦略
2022」が策定されるとともに、コンソーシアムにおいても、保健医療分野における日本が強
みを有する分野への AI の活用やデータ利活用の環境整備等について議論を行い、令和5年2
月に「ロードブロック解消に向けた工程表」及び「俯瞰図に基づく AI 開発促進のための工程
表」をとりまとめた。
更に、生成 AI(対応関係を持って学習させた内容とは別の、新たな回答を生成できる AI)
の急速な技術革新に伴い、政府では AI 戦略会議、AI 戦略チームが組織される等、生成 AI 技
術への注目は大きく、保健医療分野においても生成 AI 技術の実装に向けた政策が求められ
る。
これらを踏まえ、引き続き、保健医療分野における ICT・AI の開発・利活用の促進や医療
データの利活用に向けた環境整備に資する研究に取り組む必要がある。

(2)事業目標
健康・医療分野における ICT インフラの整備によるデータ利活用や AI 技術の活用を促進
する環境を整備し、医療・介護の質の向上や効率化、医療・介護従事者の負担軽減、医療
安全の推進、医療教育の質の向上、患者の QOL の向上を実現する。

(3)研究のスコープ
・医療情報を利活用するための基盤研究
・健康・医療分野における ICT・AI 技術の開発・活用を推進するための基盤研究

(4)期待されるアウトプット
・「ICT・AI 開発のためのデータの利活用環境の整備」(①)
・「ICT・AI 技術の保健医療分野への応用及び実装」(②)
・「ICT 基盤構築と AI による保健医療人材の質の向上及び均てん化」(③)
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