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提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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肩甲骨烏口突起移行術
【技術の概要】
⚫ 筋腱付きの肩甲骨烏口突起を関節窩前面に移行・
固定して肩関節を制動し、脱臼を防ぐ方法である。
烏口突起

【対象疾患】
⚫ 以下の要件を満たす反復性肩関節脱臼の患者
⚫ 肩甲骨関節窩に大きな骨欠損を伴う患者
⚫ 術後再脱臼のリスクが高いコンタクトスポーツ選手
⚫ 111人(日本肩関節学会2021年手術件数調査)

関節窩

【既存の治療法との比較】
⚫ ラグビーなどのコンタクトスポーツにおいて肩関節脱臼
の発生頻度が高く、多くは反復性に移行する。
⚫ コンタクトスポーツ選手の反復性肩関節脱臼に対する
肩関節唇形成術では術後再脱臼率が16%程度生じる。
⚫ コンタクトスポーツ選手の反復性肩関節脱臼に対する
烏口突起移行術では再脱臼率は1%程度に軽減する。
⚫ 合併症として移行した烏口突起の転位がある。頻度は
1.6%であり、再固定により対処可能である。
⚫ 現在、診療報酬に肩甲骨烏口突起移行術は収載され
ていない。

移行

繰り返す脱臼によっ
て生じた骨欠損

移行した骨
による制動

移行した筋腱による制動

移行した筋腱と骨の制動力によって脱臼を防ぐ

Bristow法

【診療報酬上の取扱】
⚫ K手術
⚫ 49,259点
(自家骨移植術(K059 1)と腱移行術(その他のものK040 2)
を合わせて行うため)
1483

スクリュー1本

Latarjet法

スクリュー2本